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ツバサ・クロニクル ドラマCD 王宮のマチネ2 2/3






失われた羽根は全て返り
私は記憶を取り戻す事が出来ました。
心から感謝します。



私も
我が事のように
嬉しく思います。



旅立つ前に約束したとおり
いかなる褒美もとらせます。
さぁ
何を望みますか?



わ・・・
私の望みは・・・
ひ・・・
姫・・・
あ・・・
あなたです。



まぁ!



わ・・・
私は姫を・・・
愛して・・・
いるのです。



なんという事でしょう!?
わ・・・
わたた・・・
私のほうこそ・・・
初めて出会ったあの時から・・・
あなたの事を・・・
ずっと・・・
おしたい・・・
もうしあげていたのです・・・



それは・・・
本当ですか・・・?



は・・・
はい!
私は
今こそ
本当のことを言います。

私は・・・
私は・・・
あなたの事を・・・

す・・・
す・・・
す・・・

ごめんなさい。
やっぱり無理みたい。



いえ、姫。
気にしないでください。
おれも上手く台詞を言えなかったですから。



やっぱりこの台本のままじゃないと
駄目なのかな?



羽根の手がかりを得るためですから。
仕方ありません。



そうだよね。
わかったわ。
もう一度最初からやってみようね。



失われた羽根は全て返り
私は・・・






姫と小僧もぼろぼろだな。



黒ぽんに言われたらおしまいなの。



何だと!?



シー!
大声出すと見つかっちゃうよ。
二人の邪魔したら悪いでしょ?
さ、外に出よう。



それにしても何であんな場面を書いた?



ん?



芝居の中じゃ
姫は記憶を全て取り戻し
あのガキと結ばれる。

だが現実には
そんな結末は逆立ちしたってありえねぇ。



ありえないゴールだからこそ・・・
だったりして。



ぁ?!



心で思っている事って
たまには言葉にして身体の外に出さないと
とっても辛いからね。



ますますもって
わからねぇ。



黒剛
にぶ~い!



そういうてめぇはわかってるのか?
この白饅頭!



せめてお芝居の中だけでも
小狼にハッピーな結末を味わってもらおう
って事でしょ?



ピンポーン!
大正解!
さすがはモコナだね!



えへへ。
頭なでなでして。



はい。
なでなで。



ふ~!
モコナとっても幸せなの。



へ~ぇ。
付き合ってらんねぇっつの!






それは本当ですか?



はい。
私は
今こそ
本当の事を言います。

私は・・・
私は・・・
あなたの事を・・・
す・・・
す・・・
すぅ・・・



^^
もう一度最初からやりましょう。



うん。
ごめんね。






こうして数日間の稽古を経て
おれたちの芝居はようやく完成にこぎつけた。
そしてついに
王様の前での公演が行われる事になった。



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ツバサ・クロニクル ドラマCD 王宮のマチネ2 1/3


ありえないゴール。






うわ~い!
広~い!
声も響いて面白いの!
ぷぅ!



ここが王宮劇場ですか!



そうだ。
芝居好きだった我らが王が
夜な夜な劇団を招いては
この劇場で芝居見物を楽しまれていた。



今度はモコナたちがこの舞台に立つの!



その話ならファイくんから聞いた。
心を失った我らが王のために
皆で芝居をするのだろ?



はい。
王様の心が少しでも戻れば・・・
と思って。



しかし
既にその方法は
何度も試した。



ぁ・・・
そうでしたか。
で、結果はどうだったんです?



我らがユキト王は
どんな芝居を見ても
笑いもせず、泣きもせず
ただじーっと席につかれたままであったが・・・

芝居では王の心を復活させる事は
不可能なのだろう。



ぁ・・・
ここに居たのね!



姫!



どうしたの?



小狼くんって
ファイさんの書いた台本
もう読んだ?



まだ最後まで読んでいませんが・・・
何か?



え?!
ぁ・・・
それは・・・
その・・・



あれ~?
さくら、お顔が赤くなった!



と・・・
とにかく
台本を最後まで読んでみて。






それじゃぁ黒さま
今のところ
もう一度ね!
はい!



だぁー!
ははははは!
よえーよえー!
も・・・
もうちょっと骨のあるやつは
いねぇのかぁ!



はーい!
止めまーす!



何で止めんだよ!
この間言われたとおり
ちゃんと台詞
覚えて来ただろうが。



それは、そうなんだけどさ・・・
演技がいまいちだね。



文句あんのか?



じゃなくって
ほら、黒さまって強いでしょ?



当然だ!



その強さが今の演技だと
感じられないんだよね。



ふん。



台詞を覚えるだけじゃなくって
もうちょい稽古してみたら
きっともっと、もっと
良くなると思うよ。



そうか。
わかった。



ぷぷぷぷぷ!



ファイさん!
あの台本はまずいですよ!



あ?!
どこがまずいの?



モコナの出番が少ないの!



あ、じゃなくて・・・



なら何かな?



そ・・・
それは・・・
その・・・



あ!
もしかして
さくらちゃんとのラブシーンのこと?



ぇ・・・
ぁ・・・



ぷぅ!



何だと?!
そんな場面もあるのか?!



そんな大騒ぎする事無いよ。
ほら
お芝居のラストに
小狼くん演じる若き勇者が
さくらちゃん演じるお姫様に
愛を語るくだりがあるでしょ?



ぁ?!
あの場面のことか。
あんなの全然たいしたこと無いだろ。



それじゃぁ
どんなのだと
たいしたことあるの?



え?
だ・・・
黙ってろ!



たしかにたいした事
無いのかもしれないけど・・・
姫はとっても気にしてました。

それに・・・
おれも
やっぱりやりずらいです。
ここだけ書き換えてもらえませんか?



いや~だ!



え?!



物語と言うのはね
魔法で使う呪文とよく似ているんだよ。
一見無駄とも思える一つ一つの言葉が
互いに複雑につながっていて
大きな意味を形作っているんだ。
だから
ほいほい書き直せないんだよ。



ほう。



それと
重要な事がもう一つ。



重要な事・・・
ですか?



それってなぁに?



黒ぽんさ
あの台本読んで
どう思った?



そうだなぁ・・・
あれは俺たちの旅そのものだな。






黒剛さんの言うとおりだった。
ファイさんの書いた物語というのは
記憶を失くした姫君の元に集った勇者たちが
姫君の記憶の結晶である羽根を集めるために
旅立つという内容だった。






神官のトーヤさんが言ってたでしょ?
たくさんのお芝居を見せたけど
王様の心を取り戻す事は出来なかったって。



そいつは初耳だ。
ほんとなのか?



はい。



本職の役者がやっても駄目だったってのに
俺たちずぶの素人が手出して
勝算はあるのかよ?



だからお芝居の内容を
俺たちの旅と同じにしたんだよ。
作り事であるお芝居の中に
オレたちがこれまで体験した事や
感じた事を入れ込んでいけば
プロの役者さんたちに負けない
いい作品が出来ると思うんだよね。



あぁ。
それなら勝算も無くはねぇか。



とにかく
王様に心が戻らないと
羽根の手がかりが得られないからね。



ツバサ・クロニクル ドラマCD 王宮のマチネ1 感想


ドラマCDという事で
コミックス版にはこの話はありません。



小狼たちが来た国は
水上都市コラル。

モコナは羽根の波動らしきものを見つけるのだが・・・

それは王宮の宝物蔵にあるらしい。


早速王宮へ行き王の謁見を求めれば・・・

桃矢兄さまそっくりの神官が居て
雪兎さんそっくりの人が王様だった。

しかし、王は即位した直後から
心を失い・・・
宝物蔵を開けて波動の元を見せてもらうためには
王の心を取り戻さないといけない。


さくらは兄のように慕っていた
雪兎さんそっくりの人が心を失っている事を悲しみ
自分が何とかすると宣言してしまう。


さくら・・・
本当に大丈夫なの?
出来るの?


とも思うのだが・・・


そしてファイは
ユキト王が即位する前はお芝居が大好きで
夜な夜な宮廷劇場を開いていたという情報を手にし
自分たちもお芝居を!
と思う。



おいおい、本当に大丈夫なの?!
と思うのだが・・・


やる気満々なファイとモコナ。


渋々という感じの黒剛。


そして不安一杯のさくら姫。


ファイやモコナが黒剛に何かを言い
それに対して黒剛が怒り
追いかけっこが始まる。


毎度のパターンですが
よくも毎回毎回・・・
なんて思いながら聞くほうも・・・


私は好きだったりします。


■【CD】「ツバサ・クロニクル」ドラマ&キャラソン アルバム「王宮のマチネ」Chapter.1~水上都市コラル~


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ツバサ・クロニクル ドラマCD 王宮のマチネ1 3/3







あ~!
え~!
い~!
う~!
え~!
お~・・・!

あ~
お~!!!



ぁ!
黒剛さん!
何してるんですか?!



こいつに聞け。



声を出す練習だよ。
そうそう
後で小狼くんや
さくらちゃんにも
やってもらうからねぇ~。



私も・・・
ですか?



どういう事です?



神官のトーヤさんから
いい情報を仕入れたんだよ。
あの王様って
昔はとってもお芝居が好きだったんだって。



お芝居?



そう。
王位を継承する前の王様は
夜な夜な王宮の地下にある劇場で
宮廷演劇を開いて
お芝居を楽しんでいたんだって。



それでピ~ンときたんだとよ。



うん。
ピ~ンときちゃったんだ!
みんなでお芝居をやればいいんだってね。



え?!



ほら
お芝居を見ると
泣いたり笑ったりするでしょ?
あの王様にも
そんな素敵なお芝居を見せてあげれば
きっと心の病も良くなると思うんだよね。



たしかにそうかもしれないですけど・・・



おれたちに
お芝居なんて出来るでしょうか?



何とかなるよぉ~。
たぶん・・・



それって
私もやるんですか?



さくらちゃんはヒロインだもの!
絶対に出演してもらわないとね。



そ・・・そうですか。



モコナもお芝居出たい!



当然。
モコナはかわいいマスコット役だよ。



わ~い!
モコナ
頑張る!



で、黒ぽんは
さしずめ悪役かな?
やっぱり。



って!
何でそうなるんだよ!



顔が怖いからなの!



その通り!



何だとぉ?!
やい、てめぇら
もういっぺん言ってみろ!



うわぁ~!
黒さまが怒った!



顔が怖いからなの!
逃げろぉ~!



待て!
この野郎!



顔が怖いからなの!



黒剛は・・・



待て、こら!



わぁ・・・



小狼くん
私たち、本当にお芝居をやるのかな?



それは・・・
おれにもわかりません。






ぷぅ!
ファイの思いつきで
みんなでお芝居をやる事になったみたい。
一体どんなお芝居かと言うと
それは聞いてのお楽しみ!
と、言うわけで
次回は二人のラブラブシーンに
どっきどき!



ツバサ・クロニクル ドラマCD 王宮のマチネ1 2/3







王に会いたいという旅の者とは
そなたたちか?



ぁ・・・
兄さま・・・



ん?



違うよ
さくらちゃん。



あの人は王さ・・・
いいえ・・・
姫のお兄さんとは
同じだけど違う人・・・なんです。



桜都国でも
同じ顔をした違う人に会ったでしょ?



はい。
わかってはいたんですが・・・
いきなりだったんで
つい、驚いちゃって。



一体何の話をしているのだ?



いえ、別に・・・



何でもないで~す!



ところで
あなたがこの国の王様ですか?



いや
違う。
私はこの国の神官だ。
名はトーヤと言う。
我らが王は
もうすぐここに来られる。



こちらが、このコラル国を治める
我らが王。



ユキトです。



ユキトさん?



あの王様
何だか妙だよね?



お人形さんみたい・・・



てか
生きてんのかよ?



実は王様にお尋ねしたい事があります。
おれたちは不思議な羽根を探して
旅を続けています。
何か心当たりはありませんか?



・・・



王様?



なんか、全然
答える気が無いみたいなの。



実は
我らが王には
心が存在していないのだ。



ぁ!

ぇ!



ユキト王は
王位を継いだ直後から
なぜか心が消えてしまった。
泣く事も
笑う事も
怒る事すらない。



かわいそう。



そなたたちが探しているという不思議な羽根は
この王宮の地下にある
宝物蔵にあるやもしれん。
だが
その部屋の扉を開けられるのは
我らが王
ただ一人だ。



と言う事は・・・
つまり・・・



何とかして
王の心を復活させねぇと
始まらねぇか。




やります!



さくら姫!



私がユキトさん・・・
いえ
王様の心を蘇らせてみせます!



それは頼もしい!
ならば、しばしこの王宮に滞在し
我らが王をお救いする手立てを考えてくれ。






こうしておれたちは
この王宮で一番大きな客間をあてがわれ
しばらくそこで暮らす事になった。

そして夜になった。
客間のバルコニーでは
さくら姫が街の景色を眺めていた。
その後姿がどことなく
寂しそうに見えた。






ここでしたか。
さくら姫。



小狼くん。

ぁ・・・
ごめんなさい。



どうして謝るんですか?



あたし、つい
勝手なことを言ってしまって・・・
王様の心を蘇らせる方法なんて
全然無いのに・・・



気にする事はありませんよ。
王様の心が元に戻らなければ
羽根の手がかりも得られないんですから。



あの王様
あたしの知っている人に
よく似ているの。
だから・・・
黙って見ていられなくて・・・



ぁ・・
そうでしたか。



その人
とっても優しくて
兄さまとも仲良しで・・・
私、大好きだったの!

あ!
ぅ・・・
違うの!
好きって言っても
そういうのじゃなくて・・・

その・・・
何て言うのか・・・
うまく言えないんだけど・・・
その人のことは
血のつながった兄さまみたいに好きなだけで・・・

ぇ・・・えーと・・・
あの・・・なんて言うか・・・



ぷぅ!



きゃぁ!



ねぇ、ねぇ
さくら
真っ赤になって何のお話し?



そ・・・
それは・・・



そんな事よりどうしたんだい?
モコナ?
いきなり飛び出してきて。



あぁ!
そうなの!
実はファイが
とんでもない事を言い出したの!



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