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闇のパープルアイ 最終話 感想・原作比較



倫子を暁生と麻衣で救出する。

(10巻102ページ)



コミックス版では

慎也は病院無理やり退院し自宅療養中を抜け出し、曽根原との決着をつけに行く。

麻衣が家に帰ったので再入院予定。

(10巻50~57ページ)




ドラマ版では

暁生と麻衣に救出された倫子は

慎也の入院している病院へ行く。



倫子と慎也の再会。



麻衣は二人の様子を見て複雑な心境。

暁生の愛の告白。


しかし、麻衣は気分ではない。




コミックス版では

曽根原の所へ倫子の存在を調べに行ったり

いろいろしている間に、麻衣は暁生の存在を徐々に意識するようになる。




ドラマ版とコミックス版、

時間の経過が違うので無理があると思います。

人を好きになるにも時間がかかる。



この人と行動を共にしてもよいと考えられるかは

それなりの時間が必要だと思うのですが

ドラマ版の麻衣に関するストーリーは

短くまとめられすぎているように感じられるので

麻衣の言うように同属なら・・・と言うのも納得です。



でも、暁生が遠回しに口説いたって・・・

と言う台詞は、慎也が事故にあった直後に

出ています。

(8巻171~181ページ)





ドラマでは

倫子、慎也、麻衣とでピクニックに行きます。

そこへ暁生も呼ばれてくる。

暁生を呼んだのは倫子。



これはドラマだけで

コミックスにはこのような平和なシーンはありません。



でも、ここにこういうシーンを入れた事は

私は倫子に対して

夢がかなって良かったね。

今までのもの全てが報われるよ。

と言いたいです。



しかし、ピクニックへ行っている間に曽根原は・・・

慎也と麻衣の家を・・・

しかも慎也の同僚の男性も曽根原の手先だった様子。


これは、住居不法侵入罪が適用されるはず。

強盗罪は?

金目のものは盗まずに麻衣に関するデータだけが盗まれたという事は

慎也は自分の研究資料を盗まれたのだから

何か言える筈なのだが・・・

でも、警察に研究について聞かれたときに困るか?




コミックス版では、倫子を救出し

慎也と麻衣が合流した時

慎也は自分の怪我がまずい状態だと悟り

慎也は麻衣に鍵を渡す。

(10巻115~123ページ)



その後、麻衣は鍵をどこかで落とし

曽根原はそれをみつけ、慎也の書斎を荒らしに来る。

(11巻25~29ページ)



ドラマ版では

麻衣は能力を使っても細胞に衰えがない。

だから麻衣の血清を変身人間に使えば短命種を治せる。

この結論に慎也は気づく。

そして同僚の人に頼み作ってもらう。



しかし、コミックス版では

その事に気づく前に慎也は死亡。

(10巻146~11巻19ページ)



ドラマでは

曽根原が慎也の書斎を荒らしに来た時

麻衣は曽根原に拉致される。

そして曽根原から変身人間は短命種と聞かされる。


コミックス版では

短命種のことを麻衣は暁生から聞かされる。

(9巻77ページ)
(9巻180~185ページ)



曽根原は慎也から奪ったデータを見て

麻衣の血液から血清を作れば短命種が治せるとわかる。

そして血清を作る。

(11巻66~75ページ)
(12巻10~35ページ)




ドラマでは


麻衣が曽根原に捕らえられ

麻衣を救出しに行った暁生も曽根原に捕らえられ

慎也と倫子も危機的状況になる。




コミックス版では

倫子を麻衣と暁生が救出した後

慎也が曽根原に・・・



そして、火事の中、慎也が銃殺され

麻衣を逃がすために倫子は慎也と共にシャッターの向こう側へ。

(10巻100~11巻23ページ)



ドラマでは

慎也が倫子と麻衣に言う。

この血清で倫子の身体が良くなったら

変身人間など知らない海外へ行って静かに暮らせばよいと。



コミックス版では

暁生が榊に二人分のパスポートと航空券を用意するように言う。

(12巻40~42ページ)




ドラマでは

麻衣は

父親である慎也を失い、やっと会えた母、倫子も失い

暁生も行方不明。

麻衣の手に血清は残されたが

一人ぼっちになっちゃったとつぶやく。



コミックス版では

麻衣にとって慎也は非常におおきな存在であったように見える。

倫子と慎也が火事で死に

暁生と家に帰って来た時に麻衣の消失感は非常に大きい。

(11巻25ページ)



ドラマでは

麻衣は曽根原からの電話により

暁生がテレビに出演する事を知る。



コミックス版では

暁生と麻衣が自分から曽根原の下へ行く。

(11巻103ページ)


麻衣が偵察に行った時

社員の会話からテレビの話を知る。

(11巻114ページ)


閉じ込められている榊の言葉。

(11巻122ページ)
(11巻137~12巻8ページ)




曽根原はテレビ出演の準備を着々と始める。

(12巻47~62ページ)


麻衣はテレビ局へ行き

生放送中に暁生を、豹をスタジオに放すと脅す。

(12巻70~74ページ)


麻衣はテレビ局の屋上に曽根原を追い詰める。

(12巻75~89ページ)



ドラマでは

死んだと思った倫子登場。

麻衣のペンダントになっている倫子の牙を曽根原に投げつけ

曽根原はパラボラアンテナに身体を突きぬかれ

曽根原が仕掛けた爆薬でテレビ局爆発。



コミックスでは

屋上に豹に変身した暁生が来る。

壊れた鉄パイプ(?)を暁生が咥えて曽根原に投げつけ

曽根原が仕掛けた爆薬でテレビ局爆発。

(12巻90~117ページ)



麻衣は身の軽さにて脱出。

(12巻109~114ページ)



ドラマではそのまま暁生と二人で国外へ。



コミックス版でも・・・

途中いろいろあったものの、無事国外へ。

(12巻117~139ページ)




改めてこの闇のパープルアイを読み返し

篠原先生の書きたいのは純愛なんだなと感じた私です。


ドラマ版、闇のパープルアイ

麻衣と暁生のストーリーに不満はあるものの

コミックス版では出てこない、倫子が度々言う台詞の中で

やはり純愛を感じる私です。



7巻から連載時にCMとして使われた場所に

篠原先生が書かれた、製作裏話が書かれています。


7巻137ページ

1、倫子の名前の由来。



7巻169ページ

2、曽根原先生の別荘



8巻12ページ

3、小田切貢の名前の由来



8巻50ページ

4、水島慎也の名前の由来



8巻80ページ

5、曽根原薫子の名前の由来



8巻116ページ

6、水島麻衣



8巻152ページ

7、高階暁生

(外伝として暁生が生まれた日について篠原先生は書いているのだが
それが収録された単行本が現在私の手元に無いので曖昧な記憶しかない)



9巻166ページ

8、なぜ豹の目を紫にしたのか?


闇のパープルアイ (1-12巻 全巻)

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闇のパープルアイ 最終話


最終話。
倫子の最後!
そして旅立ち・・・




闇のパープルアイ 第10話





あなたは・・・
あたしを覚えてないでしょうね?



覚えている。
こうして、抱かれたの
覚えてるよ。
ママ!



慎ちゃんね。
慎ちゃんが育ててくれたんでしょ?



パパは今でもママのことを愛してる。



早く慎ちゃんに会いたい。






ママ。
大丈夫?



大丈夫よ。
心配しないで。



あたしね
ママに会ってわかったの。



何?



本当の父親じゃないのに
パパが、あたしの事
大切に育ててくれたのは
パパがママのこと、すごく愛してて
あたしがママの娘だからよね。



麻衣。
麻衣にはそんな人、居ないの?



暁生はただ、同属っていうだけで・・・



同属?



俺もあなたと同じ血を受け継いでいる。






おぉ、麻衣。



どうした?

二人とも、あまり心配かけないでくれよ。



ごめんなさい。
パパ。



気持ちは・・・
わかるよ。
わかりすぎるくらい。



パパに会いたいっていう人が居るの。
驚かないでね。



水島慎也さん・・・



うそ・・・だろ?



ママよ。



曽根原の手で17年間
生態保存されていたんだ。



覚えてる、この匂い。
昨日のことのように覚えてる。

楽しい時も
苦しい時も
ずっと傍に居てくれた人の匂い。



本当に倫子なのか?



倫子。



慎ちゃん。



慎ちゃんだ。
やっぱり慎ちゃんだ。



会いたかったよ。

会いたかったよ。






どうした?
まるで失恋でもしたような顔だな。



何 言ってるのよ。



人には必ずたった一人の人が居る。
問題はその人にめぐり会えるか、会えないかだ。



ぇ?



きみのパパがそう言ってた。



パパとママを見てるとほんとにそんな気がする。



なによ。



遠まわしに言葉でくどいても
きみはその気になってくれないだろ?



くどくって、何よ
突然。
やめてよ!
卑怯だよ。



卑怯でも何でもかまわない。
俺はきみが好きだ。



同属だからでしょ?
手近に同属の女の子が居たからでしょ?
あたし、そんなの嫌だから。



おい、待てよ!



ついて来ないで!



ゴホッ。ゴホッ。






あたしね
こうして慎ちゃんの腕の中に居る時が一番幸せ。



俺もそうだよ。
倫子が傍に居てくれれば
他には何もいらない。



でも、驚いたな。



ん?



慎ちゃんがお医者さんになっているなんて。



なんだよ。



滅茶苦茶勉強したんだね。
あ、ごめん。






良かったんだよね。
良かった。






やめてよ!



俺はきみが好きだ。






どういうつもりよ。






そう、慎也は短命種を治す研究をしていたのね。
じゃぁ、あなたにちょっと頼みたい事があるんだけど。






良かったね。
外出許可おりて。



あぁ。



それに明日には退院してもいいそうよ。



ほんと!



うん。



やっぱりママが特効薬だったんだ。
張り切ってお弁当作ってきちゃった。



すごい!



じゃ、食べようか。



暁生。



あたしが呼んだの。
いけなかった?



ううん。
別にいいけど。



美味しいよ。



良かった。



食欲、無いのか?



なんか、胸がいっぱいで。
ありがと。慎ちゃん。



ん?



麻衣をここまで育ててくれて。



俺は何もしてないよ。
あの子は
自分が人と違うのに気がついても
まーっすぐで、強くて
優しい娘に育ってくれた。
倫子と同じように。



慎ちゃん。
あたし幸せよ。
麻衣のこんな姿
見れると思ってなかった。
もう十分よ。
十分に幸せ。



倫子。



だから、いつ
命の終わりの時が来ても・・・



倫子。
そんな事、言わないでくれ。
俺は何とかしておまえを
どんな事しても・・・



ママ!

ママもバスケやってたんでしょ?
一緒にやらない?



やめとけって。



いいじゃない。
ね。



ちょっとやってみようかな?



大丈夫か?



大丈夫。
麻衣とバスケやるの夢だったの。



エ、エン。



ママ?

ママ?
大丈夫?
具合悪い?



麻衣、
ママはちょっと疲れてるんだ。



でも、それだけでこんな!



いいのよ、麻衣。
ママは大丈夫。






あった!
几帳面だこと。
克明に麻衣の成長が記録されているわ。



このほうが気に入ると思うんだけどな。



麻衣の物ね。
頂いておくわ。






まだ話してないんでしょ?
短命種のこと。



あぁ。

幸い麻衣には
まだその兆候は全く無い。
もしもの事を考えて
麻衣の身体をずっと調べていたんだ。



そうなの。



俺が、医者になったのだって
短命種を何とか治す方法を見つけようと思ったから。



慎ちゃん。



ん?



麻衣は変わらない?
普通の女の子と何も変わらない?
あたしが初めて変身した時と
ちょうど同じ年頃でしょ?



変身なんかしてないさ。
それらしいアザもどこにも無い。
しかし・・・
目が、紫に光る時がある。






なに?



曽根原!



子供はもう、寝る時間よ。



許さない。
あたしと・・・
パパの家でこんな・・・



おとなしく眠りなさい。
子猫ちゃん。






麻衣?



曽根原よ。
曽根原の匂いがする。
麻衣を・・・
麻衣を助けに行く!



ゴホッ、ゴホッ。



倫子!



麻衣。






さぁ、まず最初の実験よ。



なによ、それ。



大丈夫よ。
あなたのママも通った道よ。
変身を誘発できるか
身体にショックを与える実験から始めましょうね。
さぁ、変身なさい。
純血種の変身するさまを
このあたしに見せて頂戴。



やめて!



う!
あたしは、変身なんかしない。



抑える必要は無いのよ。
さぁ、あなたの中に眠っている獣の血を
目覚めさせるのよ!



うわぁ!



まだまだ刺激が足りないのかしら?



とんだおてんばね。






やっぱり曽根原とは決着をつけなきゃいけないのよ!



無茶はやめてくれ。
倫子。



もう少しで血清が完成するんだ。



血清?



短命種を治す血清だ。
麻衣の血液から作りだせるんだ。



でも、麻衣が・・・
曽根原がもしあたしの時みたいに
麻衣を攻めていたら・・・



俺が行くよ。
俺は麻衣にかけてみようと思う。
俺だって麻衣には普通のままで居て欲しいんだ。



麻衣の事、好きなのね。



むこうは全く相手にしてないみたいだけどね。






あなたに一つ、いい事を教えてあげましょうか?



なによ。



あなたはまだ、知らないようね。
変身人間は短命種だって事。



短命種?



そうよ。
あなたのママも
もう長くはないわ。
あと、1週間ってとこね。



嘘でしょ?!



変身人間はね普通の人より寿命が短いの。
変身のたびに細胞組織が衰え
やがて血を吐くようになって死んでいくのよ。



そんな・・・
嘘よ。
嘘に決まってる!



じゃぁ、どうしてママは血を吐いたのかしらね?






うぁぁぁぁ!






さて、今度はどんな実験をしてみようかしら?



もう、いやぁー!



最初の変身はね、感情の高ぶりによっておきる事が多いのよ。



やめてよ、気持ち悪い。



あなたのママが最初に変身した時は
どんな時だったと思う?

レイプされそうになった時よ。

同じこと試してみる?



暁生。



あたしを甘く見ないで頂戴。
あなたたちには、この超音波が一番効くらしいわね。



頼む・・・
麻衣を・・・
麻衣を帰してやってくれ。



ふふふ。
あきらめの悪い男ね。



ママ。






麻衣と、慎ちゃんと
短い時間だけど一緒に暮らせると思ったのに
曽根原の為に。



やっぱり俺が曽根原の所に行くよ。



慎ちゃん。



麻衣のデータや血液サンプルまで盗まれているんだ。
あれがあれば、倫子の身体を治せるかもしれないんだ。



だったらあたしも行く!



おい、倫子!



曽根原はどんな手を使ってでも麻衣を変身させようとするわ。
もし・・・
麻衣が・・・
豹に変身してしまったら
あの子、どんな思いをするか。



わかっているよ。



慎ちゃん、覚えてる?
あたしが初めて変身した時の事。



あぁ。



確か、曽根原の罠で不良たちに・・・



そうよ。

最初は自分が変身したなんて気がつかなかったわ。
でも、
そのうち、嫌でもそれを認めなきゃならなくなるの。
当たり前に恋をして
当たり前のことで、泣いたり、笑ったり
普通の女の子として生きたかったのに
全部それが駄目になるの!
何度も、何度も獣の姿に変わらされて
殺したくない人の喉もとにこの牙を・・・



やめろよ。
もう、いいよ。



麻衣には絶対にそんな思いをさせたくない。
あたしは麻衣を助けなきゃいけないの。
だって
麻衣を産んだのは・・・
このあたしだもの。



倫子。



だから、あたしも行く。






頭がガンガンして力が入らない。



今度はママを操っていたのと同じ超音波よ。



くそう。
人を動物扱いしやがって。



やっぱり、あたしも変身してしまうのかな?



約束してくれないか。
どんな事があっても・・・
変身しないって。
何があっても人を殺さないって。



あたし、わかんないよ!
自分の身体が
どう変わっちゃうのか。
全然わかんないよ!






いいよ、無理するな。



でも・・・



いいから。

倫子。
ここで待ってろ。
これだけは言っとくぞ。倫子。
麻衣は、おまえだけの子供じゃない。
俺の子供でもあるんだ。
産んでくれと頼んだのは、この俺だ。
それに・・・
俺は麻衣をずっと育ててきた。



慎ちゃん。



俺は・・・
倫子にずっと助けられっぱなしだろ?
17年前だって、おまえが命を賭けて
俺と麻衣を助けてくれた。
今度は、
俺の番だよ。

ここで待ってろ。



慎ちゃん!



任せておけ。






遺伝子の配列が違うわ。
それに血液だって。
麻衣は短命種である可能性が確かに低い。
だとしたら、この血が・・・






暁生。
あなたもそうなの?



ん?



あなたの命も・・・
長くはないの?



だったとしたら?



なのに
あたしを好きだって言うのね。



いけないか?
麻衣。
俺は同属だっていうだけで
きみを好きになったんじゃない。



きみのパパが・・・
きみのママを・・・
愛したのと同じように・・・
麻衣の事を・・・

ゴホッ。



暁生!



ほんとにもう、長くないみたいね。
可愛そうに、このままじゃ死んでも死にきれないわよね。



曽根原!



ゴホッ、ゴホッ。



うふふふふふ。
いい実験を思いついたの。



うわぁー!
あぁぁぁぁ!



さぁ、変わりなさい。
暁生。
豹に変身して、麻衣を襲うのよ。
あなたが襲えば、麻衣は必ず変身するわ。



うわぁー!



さぁ、早く!
麻衣を襲うのよ。






お願い。
もう、何も望まない。
これが本当の最後でかまわないから
あたしに麻衣を・・・
麻衣を助け出す力を頂戴。






そうよ、麻衣。
変身するのよ。



やめろ!
麻衣!



パパ、壁のスイッチ。



麻衣。



パパ!



ふふふふふふ。
どうしたの?
麻衣ちゃん。
変身していいのよ。



だめだ。



ママ?



倫子。



撃ち殺してかまわないわ。



ママ?



曽根原!
止まれ!

俺は人なんか殺せない。
そう思ってた。
でも、おまえは別だ。
俺たちを苦しめ続けたおまえだけは・・・



待って。
完成したのよ。
短命種を治す血清よ。



まさか・・・



あなたの研究を参考にさせてもらったのよ。
張ったりじゃないことは
あなたが一番わかってるわよね。



曽根原!



拳銃を捨てなさい。
これが欲しいのでしょ?



どこまで汚い奴なんだ。



パパ!

曽根原!

パパ!

パパ、しっかり!



麻衣。



慎ちゃん!



倫子。
これでおまえは助かるぞ。



え?



これで、短命種が治るんだ。



そんな事より慎ちゃんが!
倫子の身体が良くなったら
海外に移り住めばいい。

変身人間なんて誰も知らない
遠い国で・・・
幸せに暮らすんだ。



しゃべらないで!
わかったから!



パパ!



麻衣。



慎ちゃん。



大丈夫。



パパ!



慎ちゃん!
しっかり!

慎ちゃん!



パパ!



倫子。



なに?



麻 衣 を た の む。



そんな事、言わないで!
しっかりしてよ、慎ちゃん!



いやぁー!



なんでよ。
やっとママに会えたのに。
どうしてよ。



ママ!



これは、暁生さんの為に使って。



だって、これはママの為に・・・



あたしは一度死んだ身よ。
麻衣。
慎ちゃんに会えただけでも十分。
暁生さんと一緒に逃げて。



やだよ!
一緒に行こう。

早く行きなさい!
麻衣!



ママー!



女の子はね
心から愛し合える人の傍にずっと居られれば
それが一番幸せなの。

そうすれば
あなたの身体の中に流れている血も
永遠に目を覚ます事はないわ。



ママ。



あたしね
慎ちゃんが居てくれて
それがわかったの。
だから
麻衣も早く・・・



ごめんね、ママ!
ごめんね、パパ!



ごめんね、麻衣。
あなたを育てられなくて・・・






麻 衣 を た の む。






麻衣。






暁生!






一人ぼっちになっちゃった。



麻衣ちゃんでしょ?



曽根原!



やっぱりあなただけは生きていたのね。
ところで、今夜はお暇かしら?
テレビ関東でね
暁生がテレビに出演するのよ。
良かったら見に来てくれないかしら?



暁生。






夢にまで見たこの日が
やっとやってきたのよ。
変身人間の存在が、全世界に知れ渡るのよ。
楽しいわ。
うふふ。
父を馬鹿にした学者連中の驚く顔が目に浮かぶわ。






ごめんね、ママ。
ママの言うこと、守れそうにないよ。






じゃぁ、練習しましょう。
はい。
じゃぁ、まいります。






生物学、遺伝子工学の学者から
動物の進化論の専門家まで
第一人者ばかりを集めてみましたよ。



常識をくつがえす世紀の一瞬ね。






本番中。


ウィークエンド
スペシャル


人類の進化と
突然変異説を追う!






私の父は長年
この動物の存在を信じてきました。
そして、この動物に関する研究を重ね
その存在の可能性をアピールしてきたんです。
しかし
それを実証できなかったために
そこに並んでいる皆さんに
認めてもらえませんでした。

でも、私は
父の考えを信じ、やっと
その動物を手に入れる事ができたのです。
これは、そのうちの一頭です。
どうぞ、ご覧下さい。



なんだ。



ただの豹じゃないか。



豹のどこが珍しいんだ?



馬鹿にするのもいい加減にしてもらいたいな。



もっと近くに来てその目でしっかりと
確かめたらいかがです?



さぁ、暁生君。
あなたが変身する様子を
全国の皆様に見てもらいましょうね。



暁生君。
今のあなた、ゾクゾクするほど
素敵よ。



どうした!



麻衣ね。



曽根原!
暁生を返して。



よく来たわね。
麻衣ちゃん。



スタジオに豹を放すわよ!
危ないから外に出て!



キャー!



スタンバイ、オッケイね。



はい、オッケイです。






暁生。
しっかりして。
これは短命種を治す血清よ。
使って。
あたしは曽根原を追うわ。
あいつが許せない。



待てよ。
曽根原を・・・
殺す気なのか?



あたし、こんなに人を憎んだ事
無い。



約束したろ?
何があっても
きみは人を殺しちゃいけないんだ。



約束 守れそうにないよ。



麻衣。






どう?
これであたしに変身を見せてくれる気になったかしら?



ママも、あたしたちも
本当は静かに暮らしたかったのに
あなたがあたしたちを目覚めさせたのよ!



おかげであたしの研究が正しかった事が証明されたわ。
でも、視聴者は満足してないでしょうね。
変身の最後をしっかりと見れなくて。



あなたなんか人間じゃない!



ふふふ。
どうする気?
殺したくなった?



ほら、あれだ。
照明。



さぁ、全国にあなたの変身を見せてあげなさい。



曽根原。



憎いでしょ?
このあたしが憎いでしょ?
あたしに純血種の変身を見せて頂戴。



すごいわ!
今までに見たことのないパワーだわ。



そうよ、その調子よ。
麻衣。
このエネルギーが変身を呼び起こすのよ。
一息よ。
さぁ、豹に変わりなさい!



待ちなさい!
麻衣。



その声・・・



倫子。



何があっても麻衣は変身させないわ。



ママ。



しぶといわね。



曽根原。
あなたが生きている限り
私たちは幸せになれないの。
死んでも死にきれないのよ!



どうするつもり?



今度こそ死んでもらうわ。



こんな時のためにね
屋上のあちこちに爆薬が仕掛けてある。
このスイッチ一つで、みんな吹っ飛ぶわよ。
それでもいいの?



曽根原。



あと一息だったのに残念ね。

本当に吹っ飛ぶわよ!

あなたたちの運命はね
いつだって、あたしのこの手の中にあるのよ。
ふふふふふふ。



思い上がるのも、いい加減にして!



どうするの?
その身体でまだ変身できるのかしら?



あなたは私たちの身体には詳しくても
心の中までは全然わかってない。

私たちに流れている血はね
本当に大切な者のために命を投げ出す
勇気と、力を与えてくれる血なの。



ママ。

駄目。

ママ、あたしが・・・



ママ!

ママ、しっかり!



愚か・・・ね・・・






ママ?






これで・・・
良かったんだよね・・・






早くしろ!



あー、パンツ見る気でしょ?



ばーか。



慎ちゃんのこと、好きになって良かった。



おまえがどんなに変わろうと
俺は倫子の事をずっと好きで居られるって。



慎ちゃん。



倫子。



痛い!
痛ーい!



抱いて。



綺麗だよ、倫子。






パパ。
ママ。
これで長かった二人の戦いも終わったよね。



行こうか?



うん。






女の子はね
心から愛する人の傍にずっと居られれば
それが一番、幸せなの。
そうすれば
あなたの身体の中に流れている血も
永遠に目を覚ます事はないわ。


闇のパープルアイ 10 感想・原作比較



麻衣を黒豹が襲う。

しかし麻衣は豹を撥ね退ける。

黒豹は窓から飛び出していく。

(7巻98~120ページ)


麻衣たちのバスケを大学部の先輩

高階暁生が見てくれることになる。

麻衣は暁生の臭いが昨日の豹と同じ事に気づく。

(7巻121~129ページ)


麻衣は暁生の車が

昨日自分を襲った車という事に気づく。

暁生から麻衣は自分が純血種だと言われる。

(7巻130~147ページ)


麻衣は暁生の車を追いかける。

見知らぬ会社の工場の中に暁生の車は入っていく。

麻衣は不審に思いつつ、慎也に電話をかけ

麻衣も会社の中へ入っていく。

(7巻148~155ページ)




麻衣・・・

気持ちはわかりますけど

不法侵入で捕らえられても何も言えませんよ・・・




慎也は麻衣を取り戻そうと工場へやってくる。

そこへ工場長の榊が応対する。

慎也は自分が戻らない場合

変身人間のデータを公表する事になっていると

榊を脅す。

(7巻169~173ページ)


しかし、慎也の台詞は張ったりだと指摘される。

(7巻176~177ページ)



ドラマでは慎也の台詞が張ったりだと指摘するのは

曽根原ですが

コミックス版では、暁生の台詞になっています。

コミックス版で曽根原が出てくるのはもう少し後なのですが

ドラマ版はこの10話と11話で終わりですから。



変身人間の血をもつ一族が経営している会社だと知らされる。

(7巻184ページ)



麻衣の潜在能力が見せられ

暁生が止めに入るが、暁生も銃で狙われ

慎也と麻衣は工場から逃げ出す。

そこへ暁生も一緒に来る事になる。

(7巻186~8巻30ページ)


麻衣は自分が純血種と聞きショックを受けている。

(8巻32~35ページ)


慎也と暁生が短命種について話をするが

麻衣には内緒にして欲しいと慎也は言う。

(8巻55~56ページ)


麻衣が17年前の事件を調べるシーンはドラマだけのものです。


麻衣は倫子の視線と匂いを感じる。

(8巻65~70ページ)


麻衣は慎也の気持ちに疑問を持つ。

自分と慎也に血のつながりはないのに愛せるのか?

17年間も既に死んでいる倫子を愛し続けられるのか?

(7巻179~182ページ、8巻32~36ページ
 8巻108~121ページ)



コミックス版では暁生と貢は、親戚であり

暁生と麻衣は従兄弟になるとあるのですが

(8巻36~37ページ)

ドラマでは触れられていません。



麻衣は倫子の匂いと視線を感じる。

麻衣が車にひかれそうになるのを

慎也がかばい、事故にあう。

(8巻143~160ページ)



慎也は麻衣に

事故のとき何に気をとられていたのかと聞く。

(8巻167~169ページ)



慎也は暁生に

人には愛しぬける人が居る

めぐり会うかめぐり合わないかだと言う。

(8巻55ページ、8巻172ページ)



曽根原から麻衣に写真が届けられる。

自分の目で確かめるようにと。

(8巻183~186ページ)



ドラマでは事故は曽根原が仕組んだようになっているが

コミックス版は事故は曽根原とは無関係らしい。

(8巻162ページ暁生の台詞、
 8巻185ページ曽根原の電話)



麻衣は送られてきた写真の場所に行こうとする。

ドラマでは暁生の運転で指定された建物へ行く。

コミックス版では麻衣一人で行こうとするが

暁生がついてくる。

(8巻186~9巻60ページ)



麻衣と暁生は豹に変身した倫子に襲われる。

(9巻68~110ページ)



麻衣は一人で母親に会いに行く。

そして母の姿を見るが・・・

倫子は歳をとっていない。

(9巻111~139ページ)



麻衣と暁生は倫子を研究施設から連れ出す。

倫子は目覚め、麻衣と親子の再会。

(10巻82~102ページ)



倫子は早く慎ちゃんに会いたいと言う。

(10巻103ページ)




配役を見て・・・(役者さんとか、全く知らないのですが・・・)

小田切貢役の人はまぁ、満足でした。

得体の知れない、危険な香り。

でも惹かれてしまう。

そういうイメージで良かったと思います。

しかし・・・



暁生役の人は・・・


こんな甘い雰囲気の人で・・・

ちょっと私は不満でしたね。

もっとダークなイメージで

年齢の割にはいろいろ人生の暗い影のような物も持っていて



そういうイメージがあるのに、

残念ながら・・・



暁生って、たぶん色々なつらさとかずっと感じていたはず。

でも、役者さんからそういうのが見えなかった。

ただの甘い恋物語ではないこの作品。

麻衣と暁生は17年後の主役なのだから。


それだけが私としては不満でしたね。



あとは、時間などの関係でしょうが

17年後の部分がかなり削られて作られている事。

暁生が命を削りながら変身をしていく。

そして最初の吐血。


吐血の直前、

コミックスでは麻衣が暁生の体臭の変化に気づくのだけど

ドラマではカットされている。



倫子と慎也が主役の前半は良かったけど

17年後はかなり短く編集されている。

これが私は非常に不満です。


曽根原も倫子と海に落ちた時、顔に傷が残っているはずなのに

ドラマではそれがほとんどわからない。

眼鏡をかけているだけで・・・


特殊メークで傷も表現できるはずなのに・・・

その辺りが非常に不満です。



17年後の部分を2話で済ませようという辺りが無理なのかもしれない。

アニメならともかく、ドラマでは・・・



そう思えば、いっそのこと倫子と曽根原が海に落ちた時点で

慎也が警察に一連の事件について話をして

そこで終わりにして欲しかった。

17年後をやるのであれば、最低6話ぐらい時間を取って欲しかった。



これが私の感想です。


ファンとしては

大好きな作品を変に短縮バージョンで作らないで欲しい。

これが素直な感想です。


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闇のパープルアイ 第10話。


第10話。
生きている倫子!?
悲しい再開。




闇のパープルアイ 第10話





やめろ!
倫子!

倫子!



きゃぁーー!



倫子!



なによ!



それはママの大切な形見なの!



気がついたらベットに血がついてて。



麻衣、落ち着け。
落ち着くんだ。



あたしは一体なに?






豹の動きが・・・
はっきり見える。

殺される・・・
殺される・・・






麻衣?

麻衣。

麻衣。
しっかりしろ。



パパ!



大丈夫か?
怪我ないか?



豹が・・・
襲ってきたの。

怖かった。
とても怖かった。
殺されるかと思った。



もう、大丈夫だ。



ぁ。



パパ?

あたし、豹よりも
自分自身がもっと怖かった。

あたしを襲ってきた豹の動きが
はっきりと見えたの。
そしたら・・・
身体の中から、訳のわからない力が・・・



落ち着くんだ。
麻衣。



なんなの?
あの力はなんなの?
私って一体何者なの?






倫子。
また何かが起きようとしている。
豹が現れたんだ。
まるで小田切貢のような黒い豹だ。
麻衣も倫子と同じ運命をたどってしまうのか?

倫子。
あいつも短命種なのか?






麻衣!
正式に部員になる気になった?



ううん。
だけどね・・・



あのね、すっごい
かっこいいコーチが教えてくれる事になったんだよ。
大学部の先輩なんだけど・・・
見て、あの人。
かっこいいでしょ?



高階先輩!



水島君だったよね。



えぇ。



きみのプレーは素晴らしかった。
見せてもらったよ。



はぁ。



高階暁生。(たかしな あきお)
暁生でいいよ。



この人、昨夜の豹と同じ匂い。






間違いない。
昨夜の・・・



俺の車がどうかした?



この車、あなたの?



あぁ、そうだけど。



あたし、昨夜
この車にひかれそうになった。



同じ仲間を襲うなんて気が進まない。
でも、そうするしかないんだ。



君も同じだ。
獣の血をひいているんだ。



同じ、獣の血?



いや、むしろきみの血のほうがずっと濃い。
純血種だからな。



純血種?
何の事なの?



きみは何も知らないんだね。
自分自身の事を。






PYREL CORPORATION



あいつ、こんな所に一体何の用があるの?






はい、水島です。



パパ。



あぁ、麻衣か。



あたし、同じ血をひく仲間って言う人に会ったの。
あたしの事を純血種とも言ったわ。
それって昨夜の事と関係あるの?



麻衣。
すぐに帰って来なさい。



あたし、知りたいの。
自分が何者なのか、ちゃんと知っておきたい。



ちょっと待つんだ。
今、どこに居るんだ?



パイレル・コーポレーション。

その人、そこに入ったわ。
あたしも今から中を探ってみようと思ってる。



待て!
パパが行くまで待っているんだ!
麻衣!






責任者に会わせてくれ。



就業時間はもう終わりました。
何か、お約束でも?



ここの責任者に伝えろ!
会わなきゃそちらにとってまずい事になるってな。






工場長の榊と申します。
私どもに何か?



娘を迎えに来た。



ほぉ。
お嬢さんはこの工場内に?



時間の無駄はやめよう。
私は医者だ。
遺伝子に関する研究をしている。
変身人間のね。
娘にもしもの事があれば
変身人間に関するデータを公表する。



なるほど。
しらを切るわけにはいかないようですな。



手を出すな!

私が戻らなかった場合
データは自動的に発表される。
困るのは君たちだよ。

麻衣を返してくれるかね。



ふふふふふふふ。

それははったりね。



まさか・・・
曽根原薫子。
なぜ?
生きているはずがない!



お久しぶりね。
水島君。
なにがあってもあなたは
変身人間を発表する気など無いはずよ。

変身人間を説明するには
尾崎倫子に触れないわけにはいかない。
惚れた女が豹に変わったなんて
あなたには死んだって発表できない。
まして娘が純血種だってことはね。



麻衣は無事なのか?



安心なさい。
彼女を襲わせたのは殺すためじゃない。
その潜在能力を確かめるためよ。



また、17年前と同じ事をやろうと言うのか?



麻衣ちゃんはここに居るわ。



御覧なさい。



麻衣!



この人たちはね
変身人間の遺伝子を持つ一族なの。
でも、倫子のように完全に変身できる人間は
数十年、数百年に一度しか生まれてこない。
ましてや麻衣ちゃんのように
変身人間同士の子供である純血種は例がないわ。



黙れ!
黙るんだ!



なにを・・・
麻衣に何をするつもりなんだ?



そこでゆっくり見てなさい。
麻衣ちゃんが倫子の血をひいていることが明らかになる一瞬よ。



やめろ!
曽根原!

麻衣は・・・
麻衣は変身人間じゃないんだ!



今はまだね。
でも、その力は眠っていても
誰よりも強く受け継いでいるはずよ。



麻衣。



これが・・・
これが、純血種の力よ。



パパを放しなさい!



うわぁっ!



豹を撃つのよ!



しかし、あの豹は暁生さんです。



たかが豹だ!
撃ち殺すんだ!



うわぁー!



麻衣。

麻衣。

麻衣。

麻衣。
しっかりしろ!



パパ。
あたし・・・
あたし、いったい・・・



話は後だ。






早く車に乗って。



どうする?
一緒に来るか?






今日は見逃してあげる。
でも、いつかきっと
あなたのほうから、やって来るわ。
とうとう、あたしの切り札を使う時が来たわ。






あたしが純血種?

両親が変身人間?

それに、あたしのあの力。
一体何が起ころうとしているの?






驚いたな。
曽根原が生きていたなんて。



曽根原は短命種の研究をネタに
変身人間の血をひく俺たちの仲間にくいこんでいった。



知ってたのか?
短命種のこと。



あぁ。
変身人間の宿命だと聞いている。



短命種のことは麻衣にはまだ話さないで欲しい。
私も医者だ。
短命種を克服するための研究を続けているんだ。



あぁ。






パパ。
あの女の人も高階さんも言ってた。
あたしが純血種だって。
両親とも変身人間だって。
そうなの?

ママは変身人間だったのね。

本当の事、話して!



話さないですむなら、そのほうがいいと思ってた。



でも、
パパは違うわね。



あぁ。
違うよ。



それじゃぁ・・・
パパは・・・
本当のパパじゃないって事?



確かに
パパと、おまえに
血のつながりは無い。
でも、おまえを愛してる。
17年間、実の娘だと思って育ててきた。



パパとママは
愛し合ってたんじゃないの?



愛し合ってたよ。
とてもね。



でも、あたしのパパは違う人よ。



おまえの本当のパパも・・・
ママを
とても 愛してた。



わからないわ。
あたしには。



嫌いになったか?
パパが。



大好きよ。
誰よりも。
大好きよ、パパ。
でも・・・






あたしは、パパの本当の子じゃない。
あんな秘密があったのに・・・
17年間もパパが愛し続けるママって・・・
どんな人だったの?
逢いたい。
ママに会って聞いてみたい。
ママは、本当にパパを愛してたの?






高校生3人、虐殺!!
夜の倉庫街
猛獣の仕業か!?



連続殺人の人食い豹
元女教師の持ち物か?
未だ、行方不明で捜査






詳しい事は載っていない。
パパから聞いた事ばかりだわ。






なんのつもり?



きみのお守りをしろって
パパからの命令でね。
さぁ、行こう。



ちょっと待って!

視線を・・・視線を感じない?



あぁ、そう言えば・・・



待って!



どうした?



この匂い
あたし、覚えている。
かすかに記憶があるわ。






どうかしたのか?



パパ。



ん?



あたしの事、愛してるって言ってくれたでしょ?



あぁ。



でも、自分と血のつながっていないあたしを
娘として愛せるの?



え?



普通なら・・・
パパは・・・
あたしの事、憎んでもいいはずよ。
だって・・・
あたしのパパは・・・



ママのためにこれだけは信じて欲しい。
17年前のあの時代
パパも、ママも、
そして、本当のパパも
みんな一生懸命、運命と戦っていた。
本当のパパは
命がけでママを守って、死んでった。
二人ともママのことを同じぐらい愛してたんだ。






麻ー衣。






あの甘い匂いは
ママの匂い?



麻衣?
どうかしたのか?
ぼんやりして・・・



パパは、まだママを愛してるの?



小さいお前の事を考えて
再婚しようと思った事もあった。
でも、だめだった。

おまえのママを、まだ忘れられない。



ねぇ、パパ。



ん?



一緒に行方不明になった人が生きているんなら
生きてるんじゃない?
ママも。



いや、
あの時、ママはひどく傷ついていた。
ママはパパの心の中で生きているんだ。



ごめんね、パパ。
変な事言って。
先、帰るね。






この匂い・・・



麻衣!

一緒に帰ろう。



うん。
待ってて。

ママ・・・






麻ー衣。






麻衣!







麻衣。
何があったんだ?
きみなら車だって避けられたはずだ。



ママを見たの。



本当に、きみのお母さんだったのか?



あたしと同じ年頃だったわ。
そんなはず無いけど・・・
わからない。
でも・・・
そのために、パパが・・・






ごめんなさい。パパ。
私のせいでこんな・・・



おまえが無事で良かったよ。
でも、事故のとき
おまえ、何に気をとられていたんだ?



えぇ、ちょっと。

これ、水 替えてくるね。



うん。



高階さん。



ママを見たって言わないのか?



そんな事、パパに言ったら
きっと飛び出して行ってしまうわ。



ママと麻衣が同じぐらいの歳のはずが無い。
きみを誘い出す罠だったんじゃないのか?



罠でもいいの。
あたし、ママに会いたい。



暁生君。
麻衣は?



あぁ、先に帰るって言ってた。



何かあったのか?
麻衣と。



麻衣が母親を見たと言っている。



まさか・・・
麻衣の母親は17年前に死んだんだ。
知ってるよね。
倫子は短命種だった。



しかし、麻衣は彼女の匂いを嗅いだと言っている。
俺たちの嗅覚は、いい加減じゃない。

聞きたいことがあるんだ。
どうして一人の女を
しかも、死んでしまった人間を
思い続けていられたんだ?



忘れられるなら、そのほうが楽だとも思ったさ。
だが、どうしても あのままじゃ終われなかった。
でも、俺だけじゃない。
誰だってそんな風に愛せる相手が一人は居る。
問題は
めぐりあえるか、あえないかだけ。

俺、そんなふうに思ってる。

暁生君。
麻衣が倫子を探しに行くんじゃないか心配だ。
麻衣を見守ってやってくれないか?



わかった。






本当に大丈夫だから
早く、麻衣を。



ここに居ろよ。
すぐ戻って来るからな。



慎ちゃん!
大好きよ。






もし、倫子が生きているとしたら・・・






良かった。
先に帰っていたか。

それは?



ママよ。
ママに間違いないわ!



この建物は・・・



知ってるの?



はい、水島です。



麻衣ちゃん?
お父様、大変だったらしいわね。



曽根原!
あなたが?



あなたのお父様を巻き添えにしてしまったのは
予定外だったわ。
ただ、母親の目の前で豹に変身してもらえれば・・・
と、思っただけなの。



やっぱりあれは、本当のママなの?
でも、ママなら昔のままで居るはず無い。



じゃぁ、自分の目で確かめてみれば?
写真を見たでしょ?
そこに行けば会えるわよ。
是非、いらっしゃい。
待ってるわ。



高階さん、
この建物、知っているなら教えて。



行くつもりか?



ママに会いに行くわ。
ママに会って確かめたいの!



落ち着けよ。
赤ん坊の頃の記憶なんて思い込みにすぎない。
間違いなく罠だぜ、これは。



罠でもいい。
ママが生きているのよ!
あたし、高階さんが止めても行くわ!



待て!
俺も一緒に行くよ。






何を確かめに行くつもりなんだ?



パパと、ママの間に何があったのか知りたいの。
あたしが居る事でパパが苦しんできたとしたら・・・



ママに会えばわかるのか?



ママは本当に・・・
パパを愛してくれていたのなら
パパの・・・
17年間の愛も報われるわ。

ごめんね。
私とママの問題に巻き込んで。



きみのママが生きているかどうか・・・
生きているとしたら
俺の未来にも希望が見える。



どういう事?
高階さん。



いい加減、高階さんはやめてくれ。
最初に言ったろ?
暁生でいい。



わかったわ。
暁生。






慎也さん、
大丈夫なんですか?
傷のほうは。



大丈夫なわけ無いだろ?
どうだった?
頼んだ検査のほうは。



見てください。
以前もらった血液のサンプルと
今日、もらった血液のサンプルと比較してみたんですが
慎也さんが言うような
細胞の劣化は起こっていませんでした。
健康そのものの細胞です。



間違いない。



何なんですか?
一体、何の研究してるんですか?



急いで血清を完成させたいんだ。
何も聞かずに協力してくれ。






ここはもう、使われてないはずなんだ。



この匂い。
ママの匂い!



キャッ!

どうして?
どうして?ママ!



やめて!
ママを傷つけないで!



少し痛いだろうが、我慢しろよ。



痛くない。
腕なんか痛くない!
だって本当のママに会えたんだもの。



どうしてそう、言い切れる?



わかるの。
あたしにはわかるのよ。



本当の親だったら
きみを襲うはず、無いだろ?



音がしたの。
変な音が響いたら急に凶暴になったの。
きっと誰かに操られていたのよ。



待てよ!






どこからか、あたしの事
見てるんでしょ?
お願いよ。
ママに会わせて。



いらっしゃい。
麻衣ちゃん。
来てくれて嬉しいわ。






17年前、倫子も今のあなたのように
あなたと水島慎也を守るために
一人であたしとの決着をつけに来たのよ。

二人で海に落ちてあのままだったら
たぶん死んでいたでしょうね。
でも、助けられたの。
変身人間の血をひく一族に。
あなたのママと一緒にね。



ママは・・・
ママはどこに?



あのドアの向こうよ。



そんな・・・

どうして?

ママは歳とって無いわ!

信じられない。

ママはパパと同い年のはずよ。

こんなに若いなんてありえない!



本物の倫子よ。
あなたにならわかるはずでしょ?



匂い。
間違いない。

ママの匂い。



冷凍生態保存。
言葉くらい聞いた事あるでしょ?
倫子はね
17年前のあの日のまま眠り続けていたのよ。



ママ?



ママー!






そろそろあなたの
本当の力を見せてもらいましょうか?

変身なさい。麻衣。






この音は?



う・・・

う・・・

やめて・・・

ママ・・・



ママ?



そこに居るのね。



ママ?
しっかり、ママ!



麻衣!
大丈夫か?



暁生。



こっちへ。






力強く脈打っている。



あぁ、心配ないよ。
きっと大丈夫だ。



ママ?

ママが気づいたわ!



待て。
いきなりママと呼んでも混乱させるだけだ。



気分は・・・
どう?



あなたたちは誰?
ここはどこ?
どういう事なの?



これが、ママの声なのね。



あたし、随分眠っていた気がする。
その間、ずっと曽根原の声を聞いていた気がする。
けど、あれは夢?



夢じゃない。
でも、もう、心配ない。
あたしたちは・・・



僕たちは二人ともあなたの仲間だ。
敵じゃない。
安心していいんだ。



仲間?



もう少し休んだほうがいいわ。
顔色が良くない。



あたしたちが海に落ちて
あれからどれくらい時間が経ってるの?



少し・・・
長め・・・かな・・・



麻衣?

答えて。
あれから何年経ってるの?



17年間。

あなたは17年間
曽根原に眠らされていたんだ。



17年間・・・
眠らされて・・・



何年経っても
間違えるはず無い。
この匂い。
麻衣。
17歳になったのね。
あなたは、私を覚えてないでしょうね。



覚えてる。
こうして抱かれたの、覚えてるよ。
ママ!



麻衣。



なんか、不思議な感じ。

あたしが覚えてる麻衣は・・・
もっと小さくて
腕の中にすっぽり入ってしまうくらいだったのに。

今のあなたは
背も高くて・・・
歳もあまり違って見えないわね。

ママなんて呼ばれると
なんかくすぐったいわ。

慎ちゃんね。
慎ちゃんが育ててくれたんでしょ?



慎ちゃん?
ママ、
パパのこと
慎ちゃんって呼んでたのね。



慎ちゃんが・・・
約束してくれたの。
あなたの事を守ってくれるって。

慎ちゃんは?
慎ちゃんはどこ?



元気よ。
パパは
今でもママのことを愛してる。



慎ちゃん。
早く慎ちゃんに会いたい。



行こう。
パパのところへ。
今すぐ会いに行こうね。



本当だ。
パパの言ってたことは
本当だったんだ。
ママもパパを愛してた。
二人の心は17年離れていても
つながってたんだ。




闇のパープルアイ 9 感想・原作比較



曽根原が麻衣の帽子に発信機をつけ

それを元に倫子が曽根原を待ち伏せすると言うのは

ドラマ独自のものです。



曽根原は倫子を刺す。


この時点で曽根原は無傷であり

倫子は慎也の手で病院へ搬送。



刺し傷である事から、警察の取調べを受けても良いはずなのに

なぜ何も起こらない?

曽根原の傷害罪は立証できる。



病院の先生が慎也の身分証明書から学校へ連絡し

倫子を父親が迎えに来ると言うのは

当然の成り行きでしょう。



そして倫子は家に帰る。

これもコミックス版にはありません。


卒業写真を撮るために学校へ行くというのも

ドラマ独自のものです。



倫子の台詞で

小田切さんを見ていて覚悟はしていたけど・・・

この台詞はコミックス版にもあります。

(6巻84ページ)


コミックス版では

この後に慎也に

お嫁さんにして・・・

と言い、曽根原との決着をつけに

そして麻衣を取り戻すために倫子は行きます。

(6巻95~97ページ)


ドラマでは再び曽根原が麻衣を連れ去りに来る。

そして倫子の父親を刺殺。

ここでも曽根原は傷害致死罪と、誘拐罪を犯しています。



コミックス版では

倫子と曽根原が海に落ちた後

近所の人が警察を呼びに行き

この時も曽根原は一人銃殺。


慎也は曽根原の実験用の豹が一連の事件を起こし

それを目撃した慎也と尾崎姉妹は殺されたと

警察に証言しています。

(7巻29~31ページ)


コミックス版では

1年以上、倫子も慎也も行方不明となっています。

(7巻30ページ)


倫子の父親と慎也とで麻衣を育て

倫子の父親は途中から姿を消しています。

(7巻32ページ左下のカットに倫子の父)



ドラマでは

曽根原が麻衣を誘拐し車の中で

あまり麻衣が泣くので、

泣けない様に手術してやる。



この台詞はコミックス版でも出てきます。

(6巻98~99ページ)


曽根原は麻衣の泣き声が止んだ事で

近くに倫子が来ている事を知ります。

(6巻100~103ページ)


そして曽根原は倫子を呼び出すために

麻衣を水槽の中に入れます。

(6巻106~109ページ)


麻衣は倫子の手に・・・

しかし、すぐに曽根原へ・・・


そして、曽根原は倫子の肺を打ち抜きます。

(6巻110~116ページ)


そして初めて麻衣がパワーを発揮。

ドラマではガラス瓶が破裂し、電気系統が壊れ

曽根原の別荘が火事になります。



コミックスでは

麻衣は非常に多くの猫を呼び集め

猫が曽根原を攻撃します。

(6巻116~139ページ)



ドラマでは慎也が倫子を火事の中から

助け出します。



コミックス版では

車の傍に倒れている倫子を慎也と近所の住民が発見。

(6巻140ページ)


慎也は倫子を樹にもたれさせ

麻衣を連れ戻しに行く。

(6巻147~149ページ)


倫子は初めて自分から変身したいと望むが・・・

そして既に死んだはずの小田切さんの気配。

倫子は細胞のコントロールを会得し豹に変身。

(6巻150~181ページ)


慎也は曽根原から麻衣を連れ戻そうとするが・・・

(6巻161~174ページ)


そして倫子は豹に変身し、

曽根原と差し違え、共に海に落ちて消える。

(6巻183~7巻27ページ)




17年後

慎也はうたた寝をした時、倫子の夢をみている。

ドラマではそれを娘の麻衣に指摘されるが

コミックスでは大学の研究室です。

(7巻80~85ページ)



麻衣がバスケの試合に助っ人として参加するのも

コミックス版と同じです。

(7巻35~41ページ)



帰り道、先輩に目をつけられ

ママの形見である牙をペンダントにした物を取られ

不良たちに絡まれ

車に引かれそうになった所を塀に飛び乗るのを見られる。

(7巻41~55ページ)



慎也にその話をして

麻衣はコントロールがきかないと言われ

慎也は宿直だと出かけていく。

(7巻56~63ページ)


そして事件発生。

慎也の病院に司法解剖の依頼。

麻衣の布団には血のしみと

取られたペンダント。

心配する慎也。

(7巻64~95ページ)




倫子たちが卒業写真を撮る場面など

改めてこれは学園物なのだと感じます。

コミックス版では倫子を追いかける曽根原

という焦点ですが、ドラマはあくまでも学園物。

そういう意味でも、倫子の父が曽根原に殺される。

そして麻衣の誘拐。

きっちりまとめられていると感じます。


17年後は・・・

原作どおりですね。



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