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灼眼のシャナ1 1/3


全ての終わり、一つの始まり。






遅く咲いた御崎市の桜が、いつもどおりの満開になった頃
始まったばかりの高校生活は、僕 坂井悠二にとって
あたりまえの毎日になろうとしていた。

いつもと同じ朝、変わらない日々
それは、ずっと続くはずの日常で

その時の僕には想像できるはずもなかった。
このあと、見ることになる異質な世界。
そして自分が死ぬなんてことは。


な、なんだ!!これ
なんだ これ!!
なんだ これ!!
なんだ これ!!


いただきます


そして

灼熱の瞳と髪を持った少女と出会い


あの日、僕の世界がはずれた。






その日の朝は中学時代の親友、池速人と出会うことから始まった。
最後の朝にしてはあまりにも普通。



おーい。坂井。



おー。



お前が一緒だと高校入った気がしないなぁ。
新鮮味が無いって言うか。



僕のせいにするなよ。
池ならもっと上、ねらえたのにさ。



ま、近いほうが楽だし。



そんなのでここを選べるのだから いやみだよな。



こっちは ぎりぎりだったって いうのに。



とかいって、結局受かるタイプだよね。おまえって。



運がいいのかも。



要領がいいとも言える。



そうかな?






僕の興味は新しい高校生活にしかなかった。



いーす。



おはよう。



聞こえてるっつのに。



うわー、とっつきにくいね。



中学のとき、かなり荒れていたって話だよ。
あの佐藤君。



まぁ、隣の体育会系のほう、田中君だっけ
彼とつきあいだしてからは おとなしくなったらしいけどね。



へぇ~



ああいう奴らからしたら僕ら見たいのは面白くない優等生ってところだろうな。



優等生って池はそうだけど、僕なんか別に。



まぁ、クラスに一人か二人あわない奴がいるのは普通だし
気にすることないって。



うん。






入学して1週間。

高校生活は希望に満ちてもいないかわりに
絶望的でもなくごく普通のやつだった。

それに・・・

女子たちのレベルは普通より少し上に見えたし
この点は男子として希望に満ちていたかもしれない。






坂井、坂井悠二
こら、何をよそみしているんだ。
続き読んでみろ。



えーと、あ

お父様が東京からお帰りになった。
僕は藩の学問所のあとに出来た学校に通うことになった。
うちから学校に行くには門の前のおごうの西のはずれにある
木戸を通るのである。
木戸の番所のあとがまだ元のままになっていて
50ばかりの爺さんが住んでいる。







そう、ごく普通で でも悪くない。
そんな僕の日常が
わずか5分で壊れるほどもろい物だったなんて。






今日はどうするの?



予備校で模擬試験。



うわっ もう大学受験の準備?



親の機嫌もとっておかないと、小遣いに影響するからな。



おまえは?



うーん、暇だし駅前行ってCDチェックでもしてこようかな。



うん、じゃあな。






今でも思う。

あの時、まっすぐ家に帰っていたら
どうなっていたのだろう。
結局、場所は違っても同じ運命だったのだろうか?

でも、とにかく僕は気づかずに踏み出していた。
世界がはずれるまで数メートルの場所で。






あ!!坂井君もこっちのほうなんだ。



いや、CD見に来たんだ。
家は小川町。



まじで、あたし相沢町だよ。
新御崎通り入ってすぐ。



へぇ~
じゃあ、近いね。



そうだね。



そう言えばさ、ありがと。国語のとき。



あ~、あたしも時々やるから。そん時はよろしく。



わかった。



あのさ、今日って池君は一緒じゃなかったの?



ああ、あいつ今日は予備校だから。


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