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灼眼のシャナII 8 2/3





我が名は穿徹の洞(せんてつのほら)、アナベルグ。
炎の色から察して
我等がぐぜ(紅世)にも名高き
蹂躙(じゅうりん)の爪牙(そうが)、
マルコシアス殿と・・・
弔詞の詠み手、マージョリー・ドー殿と
お見受けしましたが。



だったらどうだってんだ!



黙って死んでりゃぁ、いいのよ!



うははははは。
ちょろいもんだぜ。



やたらと気配が大きいともがら(従)だったけど
案外たいしたこと、無かった。

う!



トーガを!



下だ!



救援感謝いたします。
千変シュドナイ殿。



そういう依頼だからな。
とどめをさすか?
あの女、野放しにしておくと厄介だぞ。



お知り合いですか?



直接やりあうのは初めてだが
この数百年の間、多くの盟友が討ち滅ぼされている。



大きな気配の持ち主はあいつのほう?
なんてへまを。



てこずりそうなら、放っておきましょう。
時間を無駄に費やしたくありません。
せっかくフレイムヘイズたちの留守を見計らって
このマンハッタンにやって来たのですから。



わかった。
依頼主に従おう。



人間たちよ!
私は祝福します!
もっと変えなさい!
もっと作りなさい!
そして、見せなさい!
世界を塗り替えるほどの力をこの私に!

では、お二方
わが悦楽、文明の加速をご覧あれ。
ほどなく、ほどなく。



いやぁ、助かったな。



このドレス、気に入ってたんだけどな。



ウワッハハハハハハ。
命と引き換えなら安いもんだぜ。

ぅおっと!
もう少し丁寧に扱ってくれよ。
我が放埓(ほうらつ)なる投擲者(とうてきしゃ)
マージョリー・ドー。



着替えに速やかな退去を求めるのは
レディの権利よ。
清めの炎をお願い。



あいあいよー。



スーツを頂戴。
マルセイユで買ったやつね。



大丈夫ですか?



ん?



あ、あれ?



ぅおー!






ぼ、僕、虺蜴(きえき)の帥(すい)
ウァラクのフレイムヘイズ
魑勢(ちせい)の牽き手(ひきて)
ユーリイ・フヴォイカって言います。

えーと・・・16歳です。
あ、これはフレイムヘイズになってからの
1年も足してます。



ばーか。
フレイムヘイズが年齢なんか数えてどうすんのよ?



あ、ごめんウァラク。



簡単に頭下げんじゃ無いわよ。



ごめん。

あ、あの僕
弔詞の詠み手さんの事、ずっと尊敬してたんです。
いろんな戦いでたくさんのともがら(従)を
倒してきたって。



一体、どこまで着いてくるのかしら?
私が用があるのは星河(せいが)の喚び手(よびて)で
あんたじゃないの。



す、すいません。



わかったら さっさとどこかへ行って頂戴。



あ、いや・・・
そうじゃなくて
僕、星河(せいが)の喚び手(よびて)
イーストエッジさんのアウトロー(外界宿)で
働いているんです。



は?



おめぇみてぇなガキっちょが?
こいつは傑作だ!
ウハハハハハ。
新兵さんゴクローサンってとこか
虺蜴(きえき)の帥(すい)?



蹂躙の爪牙に同情されるようじゃ
私もおしまいね。



ちげぇねぇ。
ウハハハハ。



そう、その時
私は違和感をいだいた。

ユーリイは討滅の追っ手らが持つ気迫
それを隠す演技。
悟りぬいた静けさ。
どの匂いもしない奇妙なフレイムヘイズだった。



あんた、変なフレイムヘイズね。



そ、そうですか?



私がニューヨークを訪れたのは
イーストエッジにある手紙を届けるためだった。
当時、世界中のフレイムヘイズは
レボルシオンと呼ばれるともがら(従)の大集団と戦うため
ヨーロッパに赴いていた。
手紙の中身もその戦いに関するものだった。



マンハッタンに同業者の気配が無いなんて
なんかの冗談かと思ったわ。
あんたたちも大変ね。



残っているのがあんな見習いの兄ちゃんじゃな。
いくら虺蜴(きえき)の帥(すい)がついているって言っても
ちぃとヤバスギだぜ。



うむ。
今、この地にはおまえたちの他には
我々、二者四人の討ち手があるのみだ。
そして・・・



我々は、ここを動けない。



わかってるって。
もし万が一の事があったら
この大都会、がら空きになっちまうもんな。



あいつらは、私が始末する。



あの少年、どう思う?



向いてないわね。
ともがら(従)に対する憎しみや怒りが
まるで感じられない。
それにあいつ・・・
どっか、おかしい。



少年は、胸の奥にあってはならない
狂いを持っている。



危険 すぎて とても 戦いに 出せない。



なるほど。
封絶の中に入ってきたのは
あの子の独断ってわけね。



すまんが、頼まれてくれるか?



新兵の教育 か?
でも、あいつらを片付けるまでよ。
がらじゃないんだから。

あの千変が相手だってぇのに
あーあ、やだ やだ。



裸見られる以上のハプニングはねぇから
安心しな。
ウハハハハハ。



お黙り!
馬鹿マルコ!






あのともがら(従)たちの気配が強く漂っている。



気配察知の自在法でいきなり戦闘に持ち込むか?



それもいいけど、下手すると
千変だけ出てきて穿徹の洞(せんてつのほら)が
別の場所で事を起こすかもしれないわ。






我が悦楽、文明の加速をご覧あれ!






どうぞ。

お酒のほうが良かったですか?



子犬みたいな顔、するんじゃ無いわよ!



これでいいわ。






弔詞の詠み手さんの探索に同行させてもらえるなんて
感激です!



しょうがないでしょ。
イーストエッジの頼みじゃ。



半世紀ぶりなんですよね。
ニューヨーク。
随分、変わったんじゃぁありませんか?



そうね。
とりあえず、街中に豚や馬が少なくなったわね。



豚、ですか?



あの当時はあちこち糞だらけで
ゴミも山積み。
ハンターズポイントなんか毒ガスの底よ。



そうだったんですか・・・

許せません!



ぇ?



そんな時代を乗り越え今も大恐慌から立ち直ろうと
頑張っている所を襲って来るなんて。
そのともがら(従)絶対に許せませんよ!
しかも文明の加速とか変な事 言ってたんですよね。
人を喰らって世界を停滞させるのがともがら(従)だってのに
加速だ!なんて!
暴言にもほどがある。



兄ちゃん。
ちぃと落ち着いたらどうで?



え?



あ、すみません。



あんたは人間に入れ込みすぎなのよ。
フレイムヘイズの使命は世界のバランスを保つ事。
人間を守る事じゃないわ。



それは・・・
わかっているんだけど・・・
いつまで人間のつもりで居るわけ?



う、うん・・・


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灼眼のシャナS OVA3 感想


この作品は単行本ではSIIに載っています。

ほぼ小説どおりですね。


しかし・・・


悠二の台詞


何も・・・
こっそりつけたりしなくても
僕が直接聞けば良いんじゃないですか?
母さんもそうしろって言ったんでしょ?



と言っているにもかかわらず

尾行しようとするヴィルヘルミナ。

性格がわかりますね。



でも、仮に悠二がシャナに直接聞いても

教えてくれないでしょう。

そして同じ結果になる?



マージョリーさんが一枚噛んでいると推測し

佐藤の家に行くのだが・・・

当然一筋縄ではいかない。



でも、強引に会おうとするヴィルヘルミナ。



ここで強引に会ったとして


マージョリーさんと話をするのは無理でしょう。


せいぜいマルコシアスとは話せると思うが

彼がどれだけこちらの求める答えを言ってくれるかは

難しい。



つまりいい時間稼ぎにしかならない。


悠二が止めるのも当然。



そして街中に張り巡らせられた自在法。



悠二は改めてシャナに聞いてみようと言うが・・・



どうやら見事に1日避けられていた様子。


悠二の推測


もしかしてみんなでカルメルさんのために
サプライズ・パーティーを計画してる・・・
とか?



いいせんいってますね。

でも、なぜ悠二は仲間はずれ?

まぁそれも理由があったようですが。



知らないからこそ逆に出来る?



池くんもやっぱりどこか口が軽い?



もし、僕が隠し事に加担してるなら
聞かれて素直に答えると思うか?
適当にお茶を濁して
情報を逐一シャナちゃんの側に流す・・・
とか、するかもよぉ。



どうやら白状しているようだし。

でも、無理に問い詰めない悠二。



そして食料品店で買い物をする女子たち。

それを見たヴィルヘルミナは


必要な食料や生活雑貨は
私が調達しているのであります。


でも、これはヴィルヘルミナの基準であって

仮にケーキを焼くとして

小麦粉はともかく

膨らし粉、トッピング材料、生クリーム

こんな物は絶対ヴィルヘルミナの台所には無いと思う。


なぜなら


カップラーメンを出し

アラストールにまで、またこれか・・・


と言われるほどのヴィルヘルミナなのだから。



でも、意外にヴィルヘルミナは乗り易い性格?


悠二に

シャナは
子供のころからあんな感じだったんですか?


と聞かれ得意に話しかけて、気づき途中でやめる。


悠二は

なぜシャナが隠し事をすることにヴィルヘルミナがここまでこだわるのか・・・


その答えに


隠して後悔する・・・
そんな愚かしい辛さを
感じて欲しくない。
私がいつか
エンゲージリンクに対して抱いたような・・・



と言っているのだが・・・


隠して欲しい嘘もあることに

ヴィルヘルミナは気づいているのだろうか?



シャナはヴィルヘルミナが尾行している事に気づき

おそらくマージョリーさんと連絡をとったと思えるのですが

シャナから目をそらさえるためにマージョリーさん登場。



まぁ、会いたいと言ったのをスカだったから

これも当然といえば当然。


マルコシアスの返答で


学校帰りは親に隠れて過ごすってのが
今時の若ぇもんのジョーシキらしいからな。


これも納得だし当然といえば当然。


そりゃ門限くらいはあるだろうが

そうそう、四六時中監視されてちゃかなわないって。


でもヴィルヘルミナは・・・


あなたともあろう方が
なぜこのような所業に手を貸すのでありますか?



あなた硬すぎって言いたいけど

ヴィルヘルミナじゃ言うだけ野暮。


しかし、買い物にミスがあり

強力粉が必要なところを薄力粉を買ってしまう。


緒方さんの自転車の後ろにシャナが乗り

大急ぎで買いに行くのだが・・・



やっぱり金銭感覚に欠如したシャナ。


500円の強力粉を買うのに1万円札を出している・・・


せめて千円札にしませんか?



田中は田中で、ヴィルヘルミナさん相手に時間稼ぎは無理と言うのだが・・・



まぁ、確かに田中には難しい任務ですね。



でも、マージョリーさんは


無理でもやるの!
せっかくここまで面白くきてるんだから。



面白くって・・・

あなた、しっかり楽しんでますね。



確かに悠二をヴィルヘルミナにくっつけておけば

トーチの炎で現在地を確定できますけど・・・


そして田中に依頼された足止め、時間稼ぎ・・・


全部説明すると言いながら

言っている事は意味不明・・・


お疲れ様です。


そして田中の携帯が・・・



これがOKのサインだったらしい。


そして歩いて平井家に帰宅して欲しいと・・・



この歩いて・・・ってのがポイントですね。



田中の伝言

お土産頼む・・・

ってのも笑えますけど。




平井家に到着した二人・・・


さぞかし美味しそうな匂いが・・・と思うのですが

映像では匂いがわからなくて残念。



そして共犯者皆さん、お土産のお持ち帰り。



悠二とヴィルヘルミナを行動を共にさせたり理由が・・・


シャナの台詞

いつまでもヴィルヘルミナと悠二の仲が悪いままじゃ
駄目だと思った。



おいおい、子供に心配されるような親じゃ駄目ですよ。

ヴィルヘルミナさん・・・



アラストールも・・・


以降、我らを襲う危難に備え
最低限の信頼を互いに醸成しておく必要があるとの
意見の一致をみたのだ。
お前の目から見て坂井悠二はどうだった?



やっぱりアラストールの立ち居地はお父さん?



そしてこの日がなんの日だったかは・・・



シャナは捨て子だったのを拾われたという事なので

正確な誕生日は不明。

でも、シャナがヴィルヘルミナやアラストールのところへ来た日

という事は・・・


まぁ、シャナの誕生日と同義だと思うのですが・・・


フレイムヘイズは歳を数えないらしいが

でも、シャナにとっても特別な日になるのだと思う。



OVA「灼眼のシャナS」 2

灼眼のシャナS(2)


★灼眼のシャナ★その他の商品


灼眼のシャナS OVA3 3/3







ぁ、ぁ・・・






カルメルさん。
誤魔化されるのはわかってた事でしょ?
ここはまず
共謀の証拠を押さえて
とぼけられないようにしましょう。



後で明確な説明をしていただくのであります。



不承不承。



うふ。



うわぁ!
あぁぁぁ!



うふふ。



ん?



はぁい!
何か用?



すみません。
マージョリーさん。
ちょっと買い物で手違いがあって・・・



ん?



もう少し時間稼ぎをして欲しいんです。
15分でいいからお願いします。






む・・・無理ですよ!
俺一人でカルメルさん相手に時間稼ぎなんて。



無理でもやるの!
せっかくここまで面白くきてるんだから。



だからって・・・



ん!



うわぁ!!!



やっぱり。
僕をカルメルさんに貼り付ける事で
位置を確認してたんだな。



ぅ・・・



それを田中がここで監視して
シャナたちに知らせる。
つまりは僕を
カルメルさんと一緒に行かせた母さんも
ぐるだったって訳だ。






ごめんね。
悠ちゃん。






はぁ。
人が悪いな。
みんなしてどういうつもりなんだ?



わかったよ。
全部説明する。



あれはそう。
冷たい木枯らしの吹く
ある冬の朝の事だった。

木枯らしと言うくらいだから
街の木々は全部枯れていたんだ。






オカイアゲ
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全部だぞ!
考えられるか?
それくらい寒い・・・
寒くて・・・



あ、いや実際は太陽がさんさんと照りつける
夏の午後だったのかもしれない。
この日は特に暑くて
そのせいかスイカがいつもより美味いんだ。

あるいは春の夕暮れ
もしくは秋の午前中
または梅雨時の深夜・・・

その時、佐藤がこう言った。
飯にしようぜ。
私は思った。

は!
飯だ!
と。

そして俺はコロッケと
佐藤は鮭茶漬けを
おがちゃんは・・・
おがちゃんは卵かけご飯を食べた。

そして俺たちは・・・



何が言いたいのでありますか?



至急開示。



それは・・・その・・・






お待たせ!



あぁ・・・



19:20






むぅ・・・



ピロロロ
ピロロロ



ぁ・・・



いろいろ・・・
すみませんでした。

これからは全部アラストールさんと
うちの姉さんが説明するので
歩いて、平井家まで帰宅して欲しい
との事です。



アラストールが?



平井家で?



意図不審。



ん?



お土産頼む・・・
って言っといてくれ。






とんだ遠回りだったようでありますな。



はぁ。



カチャ



お邪魔してます!
カルメルさん。



吉田さん!
緒方さん!



ぇ・・・



一体何事でありますか?



とにかく上がってください。
話は奥で。



どうぞ。
坂井君も。



あぁ。






あぁ・・・



お帰りなさい。



まぁ、あんた相手に隠し事するんじゃ
良いも悪いも一苦労でしょ?
だから不審を抱かれたところで
悠二をはりつけ周りに経過を報告させつつ
良い頃合に見破られるって作戦にしたわけ。



いひひ。

ぐは!



それじゃ、あたしはお役ごめんね。

約束の報酬
啓作の分も頂いて行くわよ。



ぁ・・・



カルメルさん。
シャナちゃんすっごく頑張ったんですよ!
一美に付きっ切りでコーチしてもらって。



いえ。
私は食材を選んで
後は焦がさないように注意しただけです。
ね、シャナちゃん。



えへ。



じゃぁ、あたしも田中の分
もらって帰りますね。



私は池君のを・・・



やっぱり・・・
池もかんでたのか。



そう。
坂井君も帰るよ。



え?
僕も?

ん?



これ、坂井君のお母さんの分です。



あぁ・・・



えぇ。



あの・・・
カルメルさん。
彼女の学校の件なんですけど・・・



何のことでありますか?



ぁ・・・
ありがとうございます!



カチャ






パンネンクック・・・
でありますか?



うん。



真意追求。



む・・・



此度のたばかりに
あのミステスを帯同させた理由について
知りたいのでありますが・・・
彼を先に帰して良かったのでありますか?



かまわぬ。
むしろ聞かせぬほうが
あやつのためになる。



ん?



ぅん。
いつまでもヴィルヘルミナと悠二の仲が悪いままじゃ
駄目だと思った。



以降、我らを襲う危難に備え
最低限の信頼を互いに醸成しておく必要があるとの
意見の一致をみたのだ。
お前の目から見て坂井悠二はどうだった?



変わった少年でありますな。



うふ。

なら、それで十分。
さぁ、食べて。
ヴィルヘルミナ。



はぁ!
どう?



美味であります。



わぁ!



食事羨望。



うふ。

はむ。

ねぇ、ヴィルヘルミナ。
さっき一美とも話してたんだけど
今日は何の日なの?
大切な日・・・
って言ってたけど。



ぁ!



覚えていただけていたのでありますな。



うん。



だって・・・






ぇぃ・・・

ねぇ!
ヴィスヘルミナ!
他に何か記しておきたい日とかある?

ぁ!
うん!



ぇぃ、ぇぃ・・・



ん?






本日は
あなたが私たちの元に
来た日であります。



ぁ・・・

ふ・・・

わぁ!



灼眼のシャナS OVA3 2/3







やっぱり・・・
居ませんね。



気配を隠して潜伏している周到さから
当然でありましょうな。



言及不要。



良かった。



ん?



ぁ!
本当は良くも無いんですが
その・・・
調律以降、僕の他にトーチは居なくなったなって。






今の言葉には
自己保全の安堵も
己への哀れみも
世界への恨みも
卑屈な羨望もこもっていない。

なぜそのように見える?
もしや
危難に際しても
平時に在っても
常にその本質が感情の面にない
特殊な人格の持ち主なのでは?

ゆえに、日常における
感情のみで処すべき事態には疎く鈍い。



結論尚早。



ぁ!

確かに、急ぐ意味は無い
でありますな。



カルメルさん。
自在法の表示をお願いします。
気配は消せても
自在法の発動している場所までは消せません。



わかっているのであります。



ぅ!



ぁ!



マージョリーさんがばら撒いたのか?



そのようでありますな。






彼女には明日改めて学校で聞いてみます。
まさか本当に悪い事をしているとも思えません。
秘密なら秘密で
その意味を教えてもらうくらいは出来るでしょう。



うむ。



(黙礼)






ダメダメ、坂井くん!
今日は一人で帰って!



え?



シャナちゃんは
今日はあたしたちのお買い物に
付き合ってもらうんだから。



約束しちゃったんです。
すみません。



あの・・・



はぁ。



佐藤たちだけじゃなく
吉田さんや緒方さんまで
シャナに協力してるのか。

もしかしてみんなでカルメルさんのために
サプライズ・パーティーを計画してる・・・
とか?

じゃ、なんで僕に言わないんだ?
カルメルさんに脅されたら
すぐ白状しそう・・・とか
思われたのかな?

いや、まだパーティーって決まったわけじゃないけど
でも・・・



なんだ。
帰りまで一人か?
今日一日
シャナちゃんに避けられてる感じだったな。



うん、まぁね。
何か秘密があるみたいでさ。
みんなに聞こうとする度に
はぐらかされて・・・

池は何か聞いてないよな?
例えばその・・・
誰かの誕生日に
サプライズ・パーティーを開くとか・・・



どうかな?



え?!



もし、僕が隠し事に加担してるなら
聞かれて素直に答えると思うか?
適当にお茶を濁して
情報を逐一シャナちゃんの側に流す・・・
とか、するかもよぉ。



ぁ!
ぁ・・・






HEY YU
24時間営業



どのような意図を持って
このような場所に来ているか
説明していただきたいのであります。



意図って・・・
ただの買い物でしょ?



必要な食料や生活雑貨は
私が調達しているのであります。



諸品完備。



ぁ・・・
ふ。



何でありますか?



あぁ。
いえ。
まるで出会ったばかりの彼女みたいだな
って思って。



ん?



カルメルさんは
あのころの
フレイムヘイズ意外には何も無い
まっさらな彼女に戻って欲しいんですね。

子供のころからあんな感じだったんですか?



当然であります!
己を厳しく律し
使命を真摯に思い
日々、鍛錬に励・・・

今は関係ない話であります。



詮索無用。



あぁ、ところでカルメルさん。
その服・・・
目立ちすぎませんか?



ん?



あ、いえ・・・
別にいいんですけど・・・
他の格好はしないのかな?
って・・・



貴人の身辺で世話する者の着衣を求めたところ
これが当世風と示されたのであります。
実際、機能性にも優れているため
天道宮を出てからも通しているだけのこと。



その・・・
二人・・・じゃない
4人で暮らしてたころって
毎日が退屈じゃなかったりしませんでしたか?
正月とか・・・お盆とか・・・



5人であります。



え?!
そうなの・・・



そして
黙るのであります。



緘口。



はい・・・



む。






これで全部かな?



あ・・・うん・・・
大丈夫だと思う。



頑張ってね。
シャナちゃん。



うん。
二人ともありがとう。






本当に
吉田さんたちに付き合ってただけかな?






頑張る。
じゃ、また後で。



うん。






あ!
カルメルさん!

うわぁ!

うへぇ!

ゲホ、ゲホ。



黙るのであります。



叱責重複。



ん・・・






ふふ~ふん♪






今度は肉眼で追えるよう
上から尾行するのであります。



ぁ・・・






どうして・・・
そこまで?



どうしてそこまで?



ぁ・・・



本心じゃ彼女を信用してないわけじゃ無いのに。

フレイムヘイズの使命を
彼女が軽んじたりするわけが無いって
わかってるんでしょ?

なのに・・・
どうしてそこまでこだわるんですか?



後悔・・・



え?



隠して後悔する・・・
そんな愚かしい辛さを
感じて欲しくない。
私がいつか
エンゲージリンクに対して抱いたような・・・



ぁ・・・



あの子は・・・
大丈夫でありましょうか?
些細な事でも隠したことの辛さを
味わってはいないのでありましょうか?



カルメルさん・・・



正直、彼女は出会ったころと比べて
変わりました。
ここで暮らした彼女は
以前よりもずっと・・・
そう、大きくなった。



ぁ・・・



それは
カルメルさんが心配するもの
そうでないもの
いろんな気持ちを抱えて
そこから何かを見つけてきたからだと思うんです。

今だって・・・
きっと・・・



うむ・・・



こんばんは。






昨日、あたしが寝てる時に尋ねてきたんだって?



はははぁ~ん。
酔いつぶれている時の間違いだろ・・・



お黙り!
馬鹿マルコ!



うぉ・・・



一体何のつもりでありますか?



何のって
何か?



あの・・・
彼女に気配を消す自在法を
しおりか何かで渡したのは
マージョリーさん・・・
ですよね?



うん?
彼女?



えぃさぁ。
あぁ、あげた、あげた。
欲しいつぅからよぉ
学校帰りは親に隠れて過ごすってのが
今時の若ぇもんのジョーシキらしいからな。
ハハハ。



冗語不要。



あなたともあろう方が
なぜこのような所業に手を貸すのでありますか?



私ともあろう人は
今このようなこと
したい人なのよねぇ。



自在法込めたしおり1枚渡した程度で
咎められる覚えもねぇわなぁ。
ハハハハ。



うむ・・・






はぁ、はぁ、はぁ。
ごめん。遅くなった。



お帰りなさい。



急いで。
シャナちゃん。
時間無いよ。



うん。



この日のために1週間も特訓したんだもん。
カルメルさんが帰ってくる前に
全部済ませないと。



サプライズ・パーティーにならないからね。



うん。



ところでさぁ
今更だけど
今日ってカルメルさんの何の記念日なの?



わからない。
でも
ヴィルヘルミナが大切な日だって言ってた。



誕生日?



かもしれない。



何にせよ
大切な日ならいいじゃない。



ぁ!



ぁ?



何?
一美?



それ・・・
強力粉・・・
じゃない・・・



ぁ!



灼眼のシャナS OVA3 1/3


ドミサエル







はぁ・・・



照明点灯。



18:30



遅いでありますな。



要用発生。



しかし、突発的な雑事が
ここ数週間ほど続くというのも
奇妙であります。



カチャ



ぁ・・・






ぁ!



お帰りなさいませ。



帰宅待望。



ただいま。



このところ
帰りが遅いようでありますが。



所用詮議。



ぁ・・・
ちょっと、いろいろあった。



ちょっと・・・
いろいろ・・・
とは?



不明確。



まぁ、待て。
玄関先で長々と立ち話など
まずは荷を置き
入浴して汗を流さねば。
夕食の時間も近いのではないか?



うん。
それじゃぁ。



カチャ






と、言うわけなのであります。
その後はいくら問いただしても
言を左右して答えず
あまつさえ天壌の・・・
ぁ!
つまり、電話で相談した友人までもが
あの子の弁護にまわる始末。



そうですか。
アラス・トオルさんも・・・



ふぅ・・・



不安ですか?



ん!



あの真面目なゆかりさんが
いきなり話をしてくれなくなったんですもの。
当然ですわ。

私もあの子と半年近く接して
人となりを多少なりと
理解しているつもりです。

ゆかりさんは自分に都合の悪い事だといって
安易にごまかしたり
隠したりするような子ではないと
思うのです。



はい。



でも、そんな彼女だからこそ
隠している事に何か意味があるのかもしれません。
少し様子を見られてはどうでしょう?



ぁ?

ん・・・



そんなにご心配なら
もっと何気なく聞ける筈の・・・



ぁ!






いかに奥様の妙案とはいえ
このような・・・



妥協容認。



何も・・・
こっそりつけたりしなくても
僕が直接聞けば良いんじゃないですか?
母さんもそうしろって言ったんでしょ?



迂闊な接触と詮議で
より態度を硬化させてしまっては
意味が無いのであります。

気配の感知にはくれぐれも
ぬかりなきよう。



専心。



あぁ。
はい。



学校における態度に変化などは?



いえ・・・
特には・・・



見逃しているだけ・・・
という事は無いでありましょうな?



それはわかりませんよ。
僕はカルメルさんに言われるまで
シャ・・・
ウウン

彼女が隠し事とか
寄り道してる事にも気づけなかったんですから。
カルメルさんも見てたんでしょ?
きょうもいつもと同じ場所で別れた後・・・






じゃぁね。
シャナ。



うん。



ぁ・・・






あれは・・・
僕にも隠してるって証拠ですよ。



む・・・



理路整然。



奥様の人選は
やはり正しいという事でありましょうか?



でも・・・
少し寄り道したくらいで
心配する事も無いと思う・・・



む!



ん・・・です・・・けど・・・



少しくらいの・・・
という常からの緩みは
命取りの元。



武運繊細。



そうでした。
はい。



心構えの鈍化が
このような生活のうちにもたらされたとなれば
今一度トーチでのありようを
考え直す必要があるやもしれないのであります。



ありようを考え直すって・・・?
そ・・・それってまさか
学校をやめさせるって事ですか?



いかにも。
宝具を護衛するなら
もっと別の体制もあるはずであります。



そんなぁ・・・



・・・
歓談はこれまで。
そろそろ追尾を再開するのであります。



あ、はい。







どうしたのでありますか?



至急表示。



すいません。
見失いました。






では、気配の追尾に失敗したのではなく
意図的に遮断されたのでありますか?



はい。
突然切れましたから。




佐藤



そんな事が出来る心当たりは
ここの他ありません。



順当な推測でありますな。



ピンポーン



はーい。



マージョリーさん
居るだろ?
ちょっと聞きたい事があってさ。



いや・・・
それがな・・・
今日は昼からしこたま飲んで
従(ともがら)が来る
意外で起こしたら死刑!
って言われてんだ。



ぇ?!



ものすごく重大で急な用事なのか?



ぁ・・・



急用であります。



即刻面談。



あ!



カルメルさん!



異論でも?



了解無用。



・・・



ぁ・・・



ここまで来てなぜ
躊躇などするのでありますか?



ちょっと・・・
佐藤のあの態度を見ても
マージョリーさんが共犯なのは間違いありません。



む・・・



・・・



相性の悪い二人が手を組むなんて
普段ならありえない。
周到に準備をしていた証拠です。

当然
僕らがここに来る事も
計画のうちに入っているはず。

今、無理に会っても
誤魔化されるか、嘘を言われるだけでしょう。



む・・・



長座を撹乱されに行くような物です。
ですから、それよりも・・・



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