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灼眼のシャナII 8 2/3





我が名は穿徹の洞(せんてつのほら)、アナベルグ。
炎の色から察して
我等がぐぜ(紅世)にも名高き
蹂躙(じゅうりん)の爪牙(そうが)、
マルコシアス殿と・・・
弔詞の詠み手、マージョリー・ドー殿と
お見受けしましたが。



だったらどうだってんだ!



黙って死んでりゃぁ、いいのよ!



うははははは。
ちょろいもんだぜ。



やたらと気配が大きいともがら(従)だったけど
案外たいしたこと、無かった。

う!



トーガを!



下だ!



救援感謝いたします。
千変シュドナイ殿。



そういう依頼だからな。
とどめをさすか?
あの女、野放しにしておくと厄介だぞ。



お知り合いですか?



直接やりあうのは初めてだが
この数百年の間、多くの盟友が討ち滅ぼされている。



大きな気配の持ち主はあいつのほう?
なんてへまを。



てこずりそうなら、放っておきましょう。
時間を無駄に費やしたくありません。
せっかくフレイムヘイズたちの留守を見計らって
このマンハッタンにやって来たのですから。



わかった。
依頼主に従おう。



人間たちよ!
私は祝福します!
もっと変えなさい!
もっと作りなさい!
そして、見せなさい!
世界を塗り替えるほどの力をこの私に!

では、お二方
わが悦楽、文明の加速をご覧あれ。
ほどなく、ほどなく。



いやぁ、助かったな。



このドレス、気に入ってたんだけどな。



ウワッハハハハハハ。
命と引き換えなら安いもんだぜ。

ぅおっと!
もう少し丁寧に扱ってくれよ。
我が放埓(ほうらつ)なる投擲者(とうてきしゃ)
マージョリー・ドー。



着替えに速やかな退去を求めるのは
レディの権利よ。
清めの炎をお願い。



あいあいよー。



スーツを頂戴。
マルセイユで買ったやつね。



大丈夫ですか?



ん?



あ、あれ?



ぅおー!






ぼ、僕、虺蜴(きえき)の帥(すい)
ウァラクのフレイムヘイズ
魑勢(ちせい)の牽き手(ひきて)
ユーリイ・フヴォイカって言います。

えーと・・・16歳です。
あ、これはフレイムヘイズになってからの
1年も足してます。



ばーか。
フレイムヘイズが年齢なんか数えてどうすんのよ?



あ、ごめんウァラク。



簡単に頭下げんじゃ無いわよ。



ごめん。

あ、あの僕
弔詞の詠み手さんの事、ずっと尊敬してたんです。
いろんな戦いでたくさんのともがら(従)を
倒してきたって。



一体、どこまで着いてくるのかしら?
私が用があるのは星河(せいが)の喚び手(よびて)で
あんたじゃないの。



す、すいません。



わかったら さっさとどこかへ行って頂戴。



あ、いや・・・
そうじゃなくて
僕、星河(せいが)の喚び手(よびて)
イーストエッジさんのアウトロー(外界宿)で
働いているんです。



は?



おめぇみてぇなガキっちょが?
こいつは傑作だ!
ウハハハハハ。
新兵さんゴクローサンってとこか
虺蜴(きえき)の帥(すい)?



蹂躙の爪牙に同情されるようじゃ
私もおしまいね。



ちげぇねぇ。
ウハハハハ。



そう、その時
私は違和感をいだいた。

ユーリイは討滅の追っ手らが持つ気迫
それを隠す演技。
悟りぬいた静けさ。
どの匂いもしない奇妙なフレイムヘイズだった。



あんた、変なフレイムヘイズね。



そ、そうですか?



私がニューヨークを訪れたのは
イーストエッジにある手紙を届けるためだった。
当時、世界中のフレイムヘイズは
レボルシオンと呼ばれるともがら(従)の大集団と戦うため
ヨーロッパに赴いていた。
手紙の中身もその戦いに関するものだった。



マンハッタンに同業者の気配が無いなんて
なんかの冗談かと思ったわ。
あんたたちも大変ね。



残っているのがあんな見習いの兄ちゃんじゃな。
いくら虺蜴(きえき)の帥(すい)がついているって言っても
ちぃとヤバスギだぜ。



うむ。
今、この地にはおまえたちの他には
我々、二者四人の討ち手があるのみだ。
そして・・・



我々は、ここを動けない。



わかってるって。
もし万が一の事があったら
この大都会、がら空きになっちまうもんな。



あいつらは、私が始末する。



あの少年、どう思う?



向いてないわね。
ともがら(従)に対する憎しみや怒りが
まるで感じられない。
それにあいつ・・・
どっか、おかしい。



少年は、胸の奥にあってはならない
狂いを持っている。



危険 すぎて とても 戦いに 出せない。



なるほど。
封絶の中に入ってきたのは
あの子の独断ってわけね。



すまんが、頼まれてくれるか?



新兵の教育 か?
でも、あいつらを片付けるまでよ。
がらじゃないんだから。

あの千変が相手だってぇのに
あーあ、やだ やだ。



裸見られる以上のハプニングはねぇから
安心しな。
ウハハハハハ。



お黙り!
馬鹿マルコ!






あのともがら(従)たちの気配が強く漂っている。



気配察知の自在法でいきなり戦闘に持ち込むか?



それもいいけど、下手すると
千変だけ出てきて穿徹の洞(せんてつのほら)が
別の場所で事を起こすかもしれないわ。






我が悦楽、文明の加速をご覧あれ!






どうぞ。

お酒のほうが良かったですか?



子犬みたいな顔、するんじゃ無いわよ!



これでいいわ。






弔詞の詠み手さんの探索に同行させてもらえるなんて
感激です!



しょうがないでしょ。
イーストエッジの頼みじゃ。



半世紀ぶりなんですよね。
ニューヨーク。
随分、変わったんじゃぁありませんか?



そうね。
とりあえず、街中に豚や馬が少なくなったわね。



豚、ですか?



あの当時はあちこち糞だらけで
ゴミも山積み。
ハンターズポイントなんか毒ガスの底よ。



そうだったんですか・・・

許せません!



ぇ?



そんな時代を乗り越え今も大恐慌から立ち直ろうと
頑張っている所を襲って来るなんて。
そのともがら(従)絶対に許せませんよ!
しかも文明の加速とか変な事 言ってたんですよね。
人を喰らって世界を停滞させるのがともがら(従)だってのに
加速だ!なんて!
暴言にもほどがある。



兄ちゃん。
ちぃと落ち着いたらどうで?



え?



あ、すみません。



あんたは人間に入れ込みすぎなのよ。
フレイムヘイズの使命は世界のバランスを保つ事。
人間を守る事じゃないわ。



それは・・・
わかっているんだけど・・・
いつまで人間のつもりで居るわけ?



う、うん・・・


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